PR

 「○○を使っている人ほど長寿」とか「△△を食べるとガンになりにくい」などと言われることがあります。きちんとした調査や実験から科学的に導き出された結果ならいいのですが、どこかの会社が営利目的に言い始めたのなら信じたくないですよね。

 現実に「□□ではダイエット効果は得られない」とか「◇◇とアトピー改善の関連は見られない」などと、効果を否定する調査結果が公的機関から発表されることがあります。

 今回はExcelを使って実験データや調査データから真実をあぶり出すための手法を紹介しましょう。2つのデータに関連があるかどうかを調べます。データの関連を視覚的に表示して、さらに関連の度合いを数値で表示しています。

 サンプルデータとして載せているのは本誌が実施しているアンケート結果です。日経パソコンでは毎号、定期購読者の皆様からランダムサンプリングして、調査票を郵送してアンケートをお願いしています。図1に載せたのは「Excel講座を読んでいる」と「Word講座を読んでいる」という回答に関連があるかどうかです。

 回答は、「全部読んだ」が1、「一部分を読んだ」が2、「見出しだけ見た」が3、「読まなかった」が4です。グラフを一目見て、Excel講座を読んでいる人はWord講座も読んでいる、逆にExcel講座を読んでいない人はWord講座も読んでいないことが分かります。2つの講座は読者層が非常によく似ているということですね。

拡大表示
図1 日経パソコンの購読者調査の結果。Excel講座をよく読んでいる人はWord講座もよく読んでいることが分かる。相関係数も高い

 このグラフはExcelが備えるバブルチャートと呼ばれるグラフです。人数が円の大きさとなって表示されるのでデータが関連しているかどうかが視覚的によく分かります。関連の深さを数値でも求めてあります。それがB2セルに表示した88.7%です。これは統計学に登場する「ピアソンの相関係数」と呼ばれるものです。関連が深いほど100%に近づきます。関連のない2つのデータで計算するとほぼ0になります。

 ピアソンの相関係数だなんて難しそうですが、ExcelにはPEARSON関数が用意されています。あっけないほど簡単に使えますのでご安心ください。

 あなたの周りにある統計データや実験データ、せっかく集めたデータがたなざらしになっていませんか。ぜひExcelの統計機能をご活用ください。

さて、超能力は…

 ワークシートには超能力を測定する機能も追加してあります(図2)。シートの上方に1~4 の「念力ボタン」があります。これらのボタンを押すとExcelは乱数を発生させて1~4 の「目」を出します。ボタンを押すときには、その数字を念じてください。

 超能力があれば1~4まで自在な数字を出せるはずです。念じた数字と出た「目」の関係がグラフと相関係数とで表示されます。正確を期すために各ボタンは100回以上押してください。図2に表示しているデータは私が出したものです。残念ながら私には超能力がないことが分かりました。

拡大表示
図2 相関係数を使って超能力を“測定”する。1~4の念力ボタンを、その数字が出るように念じながら押してみよう。超能力は相関係数とグラフの形に表れる

■解説で使用したExcelファイルを以下からダウンロードできます。

 自己解凍形式(58KB)
 Excelファイル形式(119KB)

 うまくダウンロードできない場合は日経パソコン講座ファイルのダウンロード方法をご覧ください。