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 買い物をするとき、良いものを選べば値段は高くなります。値段との兼ね合いで一番欲しい物が買えないこともあります。あらかじめ予算を決めておいて、その範囲内で買うものを選ぶこともあるでしょう。

 住宅を購入する場合も、まず自分の予算を把握して物件を探したいところです。ところがほとんどの人がローンを組むことになるので、どれだけ借りられるのか、返せるのかが分からないと予算が立てられません。

 目安になるのは金融機関が掲げている条件でしょう。ところがこの条件は「ローンの年間返済額」が「年収の何%以内」と、持って回った規定になっています。例えば年収の20%以内とか、年収によって25~40%などの規定があります。

 金融機関の規定は、経験的に「ローンを組んだ人がこの額なら払えるだろう」と決めています。そのため、「いくら借りられるのか」という一番知りたい情報は、その人の条件に合わせて計算する必要があります。

 ここでExcelが威力を発揮します。元利均等という返済方法で、毎回の返済額が決まっているときに借入金額を求めるのはPV関数です。毎回の返済金額と返済期間、それに金利を与えるとどれだけ借りられるのかが分かります。

 PV関数を使って、年収別の借入可能金額をグラフにしました(図1)。横軸には年収、縦軸には借入可能な金額をとってあります。借入可能金額は何年で返済するのかと金利によって変わるので、これらはグラフ左上にある「条件設定」のエリアで変えられるようにしてあります。

 スクロールバーを左右に動かして設定してください。返済期間は1~35年、金利は0.1~10.0%まで変えらます。条件を変えると、グラフが画面でグリグリと動きます。まずはこのグラフで予算の大まかなメドを付けてください。

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図1 年間のローン返済額が年収の一定割合以下であるように借入金額を求めた。住宅金融公庫(当時)は返済額が年収の20%などとされるが、あくまで大まかな目安だ

細かく自己評価

 さて、もっと突っ込んで「あなた」や「私」の予算を細かく求めていきましょう(図2)。

図2 毎月どれくらいのお金が「余っている」のかを自分で見積もって借入可能金額を求める

 まず、住宅を買うことを決心したら半年から1年程度、どれくらいお金が「余る」のかを調べてください。将来、収入が増えそう、減りそう、なのが分かっていたらそれも加味してください。余った金額をローン返済に回そうという算段です。毎月の「余る金額」をB2セルに入れます。年2回のボーナスから貯蓄に回せる額をB3セルに入れます。

 マンションを購入すれば、毎月の管理費や修繕積立金は無視できません。その額をB4 セルに入れてください。今、賃貸住宅に住んでいるのならその家賃は不要になりますからB5セルにマイナスを付けて入れてください。その下には返済期間と金利を入れます。B8セルには1年間に「余る金額」が表示され、その12分の1を毎月の返済額とした借入可能金額がB9セルに現れます。

 ただしこの金額はあくまで「自己評価額」です。他人である金融機関から見て「あなた」や「私」を評価してそれだけのお金を貸してくれるかどうかは話が別ですのであらかじめご了承ください。

■解説で使用したExcelファイルを以下からダウンロードできます。

 自己解凍形式(42KB)
 Excelファイル形式(29KB)

 うまくダウンロードできない場合は日経パソコン講座ファイルのダウンロード方法をご覧ください。