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 本連載では、趣味や仕事に役立つプログラムを作りながら、プログラミングの便利さを体験していきます。プログラミングというと難しい印象がありますが、日本語プログラミング言語「なでしこ」を使って、見た目にも読みやすく、分かりやすいプログラムを作っていきます。

 今回は、前回の続きで、ダイエットに役立つプログラムを詳しく解説します。特に、ダイアログを出して体重をユーザーに尋ねる部分などを紹介します。なでしこには、便利なダイアログがいろいろと用意されています。今回は、こうした便利なダイアログの中から「尋ねる」「メモ記入」という2つの命令をを使って、ユーザーが入力したデータを加工していきます。

「尋ねる」ダイアログ

 前回のプログラムでは、あらかじめ身長をプログラムの中に書いておき、一日ごとの体重をユーザーに質問していました。しかし、わざわざプログラムを書き換えるのは面倒なので、身長も尋ねるようにしてみたいと思います。

 以下のプログラムでは、ユーザーの身長と体重を尋ねて、そこから、BMIを計算するプログラムを作ってみたいと思います。

【プログラムソース1】

# --- 質問
「身長は?(cm)」と尋ねて、身長に代入。#1
「体重は?(kg)」と尋ねて、体重に代入。#2
# --- 計算
BMI = 体重 × 10000 ÷ (身長 × 身長)
標準体重 = 22 × (身長 × 身長) ÷ 10000
肥満度 = INT(体重 ÷ 標準体重 × 100)
# --- 結果表示
文字サイズは36。
「■■■結果表示■■■
あなたの体重 = {体重} kg
BMI = {BMIを2で小数点四捨五入}
標準体重 = {標準体重}
肥満度 = {肥満度} %
」と表示。

図1 またも大画面に結果が表示されますので周りを見回して実行してくださいネ!

 このプログラムでポイントとなるのが、#1から#2にかけての「尋ねる」命令です。尋ねる命令を使うと以下のような一行入力ダイアログを表示します。

【プログラムソース2】

「身長は?(cm)」と尋ねて、回答に代入。
回答を表示。

図2 「尋ねる」命令を使うと一行入力ダイアログが表示されます

 これは『「xx」と尋ねて、(変数)に代入。』のように使います。すると、ユーザーに質問ダイアログを出して、指定した変数に値を代入できます。

●消費税の計算プログラム

 もう少し、簡単なプログラムで結果を確かめてみましょう。以下のプログラムは、値段を入力すると、消費税分を足して結果を表示するだけのプログラムです。

【プログラムソース3】

「値段は?」と尋ねて、値段に代入。
税込金額=値段×1.05
税込金額を表示。

●偶数奇数の判別プログラム

 前回、覚えた「もし」構文を利用して、偶数奇数を判別するプログラムを作ってみます。

【プログラムソース4】

「偶数奇数を判別します。数値は?」と尋ねて、数に代入。
もし、(数%2)=0ならば
  「偶数」と表示。
違えば
  「奇数」と表示。

 「(数%2)」の「%」というのは2で割った余りを求める式です。ここでは、2で割った余りが0なら偶数、そうでないなら奇数ということになります。

「メモ記入」ダイアログ

 次に、「尋ねる」命令とよく似た「メモ記入」命令を紹介します。これは、「尋ねる」命令のような一行ダイアログではなく、メモ帳に似たダイアログを表示します。

 以下のプログラムは、メモ帳ダイアログを表示して、入力した内容をそのまま画面に表示します。

【プログラムソース5】

メモ記入して、内容に代入。
内容を表示。

図3 「メモ記入」命令でメモが起動

図4 入力した文字が表示されます

 これは例えば、何か文章を入力してもらって、それを置換して表示するとか保存するなどの処理を行うときに便利です。

 使い方は「尋ねる」命令とほぼ同じで、以下の通りです。

===
「初期内容」とメモ記入して、(変数)に代入。
===

 以下のプログラムは、ユーザーの入力した文章にある、ひらがなをカタカナに変換するプログラムです。

【プログラムソース6】

「ここに文章を入力してください。
ひらがなをカタカナに変換して、
クリップボードにコピーします。」とメモ記入して、内容に代入。
内容をカタカナ変換して、内容に代入。
内容をコピー。# --- (*1)
内容を表示。

 クリップボードにコピーするのが、(*1)の「コピー」命令です。

まとめ

 「尋ねる」命令、「メモ記入」命令のようなダイアログ命令を使うと、ユーザーからの入力を得る事ができます。なでしこには、他にも、ファイル名を選択するダイアログ(「ファイル選択」命令)や、Windowsのパレットを表示するダイアログ(「色選択」命令)など、いろいろなものがあります。

 これら、いろいろなダイアログの使い方は、この後の連載で少しずつ紹介していけると思います。次回は前回紹介したプログラムをベースにCSVファイルへの記録について解説する予定です。お楽しみに。

はじめてこの連載を読む方へ
 この連載では、日本語でプログラムが書ける「なでしこ」というツールを使って仕事に役立ちそうなプログラムを紹介しています。なでしこのプログラムエディター(なでしこエディタ)に、記事中で紹介しているプログラムソースをコピー・アンド・ペーストし、実行ボタンを押すだけで、プログラムを動作させることができます。詳しい内容は本連載第1回をご覧ください。


【PCオンライン編集部からのお願い】
「なでしこ」は個々のユーザーの責任において利用してください。
コラムで紹介するなでしこのプログラム動作については編集部でも確認していますが、すべてのユーザーのパソコン環境で同じように動作することを保証するものではありません。
申し訳ありませんが、紹介する内容について、個別のご質問にはお答えしかねます。なでしこの公式ページでは詳しいマニュアルや質問を受け付ける掲示板が提供されていますので、そちらをご参照ください。
よろしくお願いいたします。