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 今年のMacWorld Expo, San Francisco(MWSF)取材旅行は久々に楽しんだ。フリーランスの立場として初めての参加だから、自分の興味の赴くまま、人の訪れそうもない渋いブースで話しこみ、将来の取材ネットワークを広げてきた。MWSF取材はこれまでに何度もしてきたが、そんな理由で、今回が一番楽しめた取材旅行だった。

一発ギャグネタもまじめに商品化

 こんな毎日だったから、あまりに泡沫候補で日本のメディアにはほとんど登場出来そうもない製品もたくさん目にし、手にすることができた。片時も音楽から離れたくない人のために、トイレットペーパーホルダーにiPod差し込みコネクターを付けたスピーカー(写真1)、熱を加えると収縮する性質のフィルムを単にiPodのサイズに切揃えただけのiWRAPr(写真2)、MacBook内蔵するカメラ(は使用者向きについている)に取り付け、向こうを撮影できるようにするアダプターHuckleberry(写真3)。下らない(失礼)アイデアを見事製品にして売ってしまうチャレンジ精神に脱帽だ。

写真1:これでトイレでも音楽から離れずにいられる

写真2:熱収縮フィルムを使い、iPodをきれいに包んでしまおうという、iWRAPr。薄いフィルムだからスマートなiPodの筐体を「ヌード状態」で安心して持ち運べる

写真3:MacBookやMacBook Proに内蔵されているiSightカメラで、パソコンの向こう側を撮っちゃえ、というHuckleberry。Macがハンディなビデオカメラに早変わりする。こんなにシンプルな製品だが、チャンとバンドルソフトが付属する

 Huckleberryは切り紙細工のような単なるプラスチック鏡板。2枚は合わせ鏡になっており、こっち向きのカメラを向こうに向けてしまう。ビデオカメラを持ち合わせないといった場面でも、MacBookがさっとビデオカメラに早変わりする。感心するのはこんな単純なハードウエア(?)なのにしっかりコントロール用にソフトが付いていることだ。

 考えれば分かることだが、単に合わせ鏡で向こうが撮れるようにしても、映像は天地が逆になり、正常な運用は不可能だ。そこでそれを反転させるプラグインが用意されている。せっかくソフトを開発したのだから、単に天地を逆にするだけではなく、ビデオカメラとして鮮明な映像が映し出せるよう露出調節や簡単なエフェクトがかけられる機能も付加している。このプラグインをインストールすると、iChatやQuickTimeの録画機能にこの機能が追加される。

 会場の通路をMacBookをささげ持ちながら歩いているヒッピー風おじさんとお姉さんを見つけたので、それは何?と聞いたらMacBookをビデオカメラにするヤツさと、切り出したプラ板だけの巾着を取りだしてきた(写真4)。その風貌から工作好きのおじさんが趣味でおもちゃを作っているのかと勝手に想像していたのだが、どっこい、立派なWeb購買サイトも構え、小意気なソフトiGlassesもダウンロード提供していた。当たり前のことだが、人は見かけによらない。

写真4:Huckleberryは単にプラスチック鏡板を切り出しただけのシンプルハードウエア。税込みで23ドルだったかな? 高い? 安い? 分からん