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 難しい関数を駆使して表を完成させたとしよう。罫線や文字のフォントもバッチリで、このまま会議の資料に提出しても恥ずかしくない状態にまで仕上がっている。

 ここで、サンプルのデータを使って動作を確認することはよくあるだろう。しかし、サンプルデータを残したままだと、本来使用するはずのデータを入力した際、どこまでが本物でどこからがサンプルか、分からなくなってしまう可能性がある。苦労して作成した計算式はそのままに、入力したサンプルデータだけを削除するにはどうしたらいいのだろう。

図1 計算式はそのままで数値データだけ削除したい

 あいにく、Excelには、ワークシート上の「データだけ」を一発で削除する機能はない。あるのは「選択されたセル」を削除する機能だけだ。

 ここで発想を転換させてみよう。選択されたセルの内容は[Delete]キーで削除できるのだから、データが入力されているセルだけを一発で選択できればいいのだ。Excelは、そのような柔軟なセル選択機能なら持っている。

 「ホーム」タブ右端の「検索と選択」ボタンをクリックして「定数」を実行すると、リスト内で計算式以外のデータが選択される。

図2 特定のデータだけを選択するには「検索と選択」ボタンをクリックする。ここでは「定数」を選ぶ
図3 リスト内に入力した数値や文字など定数だけが選択される

 定数の中で数値だけを選択するには「検索と選択」ボタンの「条件を選択してジャンプ」を実行する。表示される「選択オプション」ダイアログボックスで「定数」をオンにし「数値」チェックボックスだけをオンにして「OK」ボタンをクリックすれば、リスト内の数値データだけを選択できる。この状態で「Delete」キーを押せば、データだけ削除できる。

図4 「検索と選択」ボタン→「条件を選択してジャンプ」を選ぶと、さらに詳細な指定ができる「選択オプション」ダイアログボックスが起動する。「定数」をオンにして、さらに「数値」だけを選ぶと、数値データが入力されているセルが選択された状態になる

 「選択オプション」ダイアログボックスでは、ほかにも「空白セル」や「可視セル」、条件付き書式やコメントが設定されているセルなどを選択できる。ぜひ覚えておきたい機能だ。