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 社内にファイルサーバーがある場合、仕事関係のファイルは自分のホームディレクトリに保存しておくというのが一般的だ。しかし、パソコンを外に持ち出して使う場合、出先で社内のファイルサーバーを使うことはできない。ファイルをUSBフラシュメモリーなどに保存して持ち歩くという手もあるが、出先で作業した結果を社に戻ってからファイルサーバーに戻す作業も面倒だ。最近はインターネット上に自分のフォルダーを持つという方法も利用されているが、セキュリティに少々不安が残る。

 こういった利用方法もVistaは考慮している。Vistaの場合、社内のファイルサーバーにあるデータと自分のモバイルPCのデータを同じ状態にすることが簡単にできる。

 例えば、ファイルサーバーの「koizumi」フォルダーに自分のデータがあるとする。もちろん、このフォルダーのファイルは、端末として使っている自分のモバイルPCから読み書きできるものだ。社内でオンライン状態の場合は、通常の方法でファイルサーバー上のファイルを読み書きすればよいのだが、社外でファイルを利用するにはモバイルPCに「koizumi」と“同期”するフォルダーを設定しておく必要がある。

 といっても、特別なフォルダーを用意する必要はなく、Vistaの「ネットワーク」ウィンドウに表示される「koizumi」フォルダーにオフラインで使う設定を施せばよい。具体的には、サーバー上の同期したいフォルダーを右クリックし、「常にオフラインで使用する」を選択する。するとモバイルPC側に「koizumi」フォルダーの内容がコピーされる。

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図1 同期の設定をする。「ネットワーク」ウィンドウを開き、同期したいフォルダーを右クリック。「常にオフラインで使用する」を選ぶ

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図2 モバイルPC側に「koizumi」フォルダーの内容がコピーされる

 では外出先で設定したフォルダーを開いてみよう。スタートメニューから「コントロールパネル」を開き、「ネットワークとインターネット」を選択。さらに「オフライン ファイル」を選び、表示されたダイアログの「全般」タブにある「オフライン ファイルの表示」ボタンをクリックする。するとエクスプローラが起動し、「Offline files folder」が開く。あとは「koizumi」フォルダーを探すだけ。今回は同期の動作を確認するため、「koizumi」フォルダーにある「開発企画.doc」を開き、写真を貼り付けて上書き保存してみた。

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図3 「常にオフラインで使用する」と設定したフォルダーを、ネットワークに接続していないモバイルPC上で見るには、まずスタートメニューから「コントロールパネル」を開き、「ネットワークとインターネット」を選択。さらに「オフライン ファイル」をクリック

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図4 「全般タブ」の「オフライン ファイルの表示」ボタンをクリック

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図5 エクスプローラが起動し、「Offline files folder」の中身が表示される。「コンピュータ」を開く

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図6 階層を下がっていくと「koizumi」フォルダーが見つかった。これを開く

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図7 サーバー上の「Koizumi」フォルダーと同じ中身が表示された。今回は「開発企画.doc」というWord文書を開き、画像を貼り付ける編集を施してみる

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図8 これが「開発企画.doc」の内容

 外出先から戻り、モバイルPCをネットワークに接続すると、しばらくして社外で編集した最新の「開発企画.doc」が自動的にファイルサーバーに反映される。同期は自動で行われるのでユーザーが意識的に同期を取る必要はない。

 なお再度モバイルPCをネットワークから外すと、サーバー上のファイルに変更があれば、そのファイルをモバイルPCに自動コピーして同期を取る。同期時は、ファイルを丸ごと上書きするのではなく、変更された差分のみを書き換えている。Windows XPにも同期の機能はあったが、ファイルは丸ごと書き換えていた。Vistaでは同期のスピードが増しているというわけだ。

 最後に確認のためファイルサーバー側のフォルダーにある「開発企画.doc」を開いてみよう。写真が貼り付けられている編集後のファイルになっていることが確認できた。

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図9 帰社後ネットワークに接続すると、自動的に設定したサーバー上のフォルダーと同期が取られる。さっそくファイルサーバー上の「開発企画.doc」を開いてみた。すると同期はしっかり行われていて、ファイルは写真を貼り付けた編集後の文書に更新されていた

*この機能は、Windows VistaのHome Basic版とHome Premium版にはありません