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 前回に引き続き、新しくなったフォルダー画面のユーザーインタフェースを見ていこう。消えたり、引っ越したり、便利になったりと、じつに慌ただしい。

【其の六】メニューバーが消えた
 まさかと思われるかもしれないが、フォルダー画面から見慣れた「メニューバー」が消えた。「ファイル」「編集」「表示」「お気に入り」「ツール」などが並ぶあれだ。もっとも、機能自体が消えたわけではない。ALTキーを押すと、ぱっと現れる(図1)。「そうそう使うものでもないでしょうから、ふだんは隠しておきましょう」という配慮かもしれない。実際使ってみると、その程度の頻度で十分と言える。

 なおメニューバーが必要だと思う人は、フォルダーオプションで、常に表示するように設定することも可能だ(図2)。

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図1 ALTキーを押すと、メニューバーが表示される。ふだんは隠れている

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図2 メニューバーを常に表示するなら、ALTキーを押して、メニューバーを出し、「ツール」メニューから「フォルダオプション」を開く。「表示」タブの「常にメニューを表示する」にチェックを入れる

【其の七】標準のボタンが消えた
 正確に言うと、ほぼ消えた。残ったのは「戻る」「進む」の2つのボタン(左右の矢印)だけである。XPでは大きな位置を占めていたが、よく考えてみれば、標準のボタンを使うのはごく稀だった。

 残った「戻る」「進む」の右側には「▼」があり、このボタンを押すと、「最近表示したページ」のリストを表示する(図3)。

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図3 最近表示したページのリスト

【其の八】コマンドバーの新設
 標準のボタンとエクスプローラーバーの「タスク」を受け継いだのが、新設のコマンドバーである。このバーの特徴は、扱うファイルの形式によって、ボタンが変化するという点だ。

 必ず存在するのは「整理」と「表示」という2つのメニューだけで、残りのメニューは選択したファイルによって変化する。たとえば、テキストファイルだと「開く」「印刷」「電子メールで送信する」といった表示になるし、写真だと「開く」「スライドショー」「印刷」、音楽だと「再生」「すべて再生」といった項目が表れる(図4)。

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図4 ファイルによって、異なるメニューを表示するコマンドバー。上からそれぞれテキストファイル、写真ファイル、音楽ファイルの場合

【其の九】レイアウトが自由
 コマンドバーの中でももっとも注目の機能は「整理」の中にある「レイアウト」(図5)だ。  これまで紹介してきた「ナビゲーションペイン」「プレビューペイン」「詳細ペイン」の表示・非表示を指定できる。また、ステータスバーも非表示にできるため、
■「戻る」「進む」「アドレスバー」「検索ボックス」
■コマンドバー
 という2つのバーだけを残して、あとはすべてアイコンの表示領域にすることも可能だ(図6)。

 やはり、フォルダーウインドウの最大の目的はアイコンの一覧を表示して、目的のファイルを選択することなので、一覧領域は大きいほど便利だ。目的や環境に応じて、各ペイン類の表示/非表示を切り替えて利用しよう。

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図5 コマンドバーの「整理」から「レイアウト」を表示し、それぞれのペインの表示/非表示を指定する。一度にひとつのペインしか設定できない

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図6 全てのペインを非表示にした画面。たくさんのアイコンを表示できるようになる。アイコンを小さくしたり、詳細表示にすると、さらに多くのファイルを表示できる

【其の十】アイコンの表示形式をより柔軟に
 これは初回の「特大アイコン」の回でも書いたことだが、コマンドバーの「表示」メニューでアイコンのサイズを自由に設定できる。さらに「詳細」では、どのような情報を表示するか、その項目のカスタマイズを行うことも可能だ(図7)。

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図7 メニューバーの「表示」メニューから「詳細表示の設定」を選び、表示項目を選択する

 というわけで、レイアウトと表示をカスタマイズすることによって、「アイコンをたくさん表示するウインドウ」「情報をたくさん表示するウインドウ」「移動しやすいウインドウ」など、ユーザーごとに最適化されたウインドウを作ることができる。

 カスタマイズの自動度の高さとタスクのわかりやすさが、Vistaのユーザーインタフェースの特徴だ。この2点は、フォルダー画面の設計にもよくあらわれている。ちなみに筆者は、よくウインドウを移動する質なので、「お気に入りリンク」のカスタマイズ機能が気に入っている。