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 なぜか私は、子供のころから「古代エジプト」に心惹かれます。そんな興味から、現在東京・上野の国立科学博物館で開催中の展覧会「大英博物館ミイラと古代エジプト展」に行って参りました。この展覧会の最大の見所は、約20分間の3D映像。いわゆる「飛び出す映画」です。幅14メートルの巨大スクリーンに投射された3D映像を専用眼鏡をかけて見ると……。あら不思議、映し出されたものがあたかもスクリーンから飛び出してそこにあるかのように錯覚してしまいます。飛び出す映画は昔から良くありましたが、技術は着実に進歩しているようです。あまりのリアルさに、こらえきれずに手を伸ばしてミイラを触ろうとしてしまうなど、子供のようにはしゃいでしまいました。

 思い起こせば30数年以上前、幼少だった私の周囲では学研が発行していた「科学」という子供向け雑誌を読むのが流行っていました。うろ覚えですが、とある号に「3D眼鏡で飛び出す絵を見よう」という付録があったように記憶しています。それを試した私は、友達と一緒に「未来のテレビは、きっと空中に人とか物とかが浮かんで見えるようになるんだぜ!それも、きっと眼鏡なしで見えちゃうんだぜ!」とワクワクしながら話したものでした。しかし、30数年経った今、身の回りにそんなテレビは存在しません。リアルさはアップしましたが、未だに専用眼鏡を用いる「飛び出す映画」をたまにテーマパークで見る機会があるぐらいです。

 本当にまだ「立体映像」は夢物語なのでしょうか。SF映画の「ネタ」の一つに過ぎないのでしょうか。そう思っていろいろ調べてみると……。ありますあります、立体映像について一定の成果を出している研究がざくざくと見つかりました。肉眼でも立体に見えるディスプレイはもちろん、空中に立体的な映像を投影するプロジェクターも数多く開発されています。最も感激したのが、デンマークの企業、viZooの技術。巨大な立体映像を屋内外問わず投影できる点で、他社より一歩リードしているように見受けます。とにかく、百聞は一見にしかず。ぜひ一度その世界をその目で見てみてください。viZooのホームページ上にデモムービーが掲載されています(かなり“重い”のでご注意ください、こちらです)。

 ご覧になっていかがですか? 荒削りな部分はありますが、ちょっと未来を垣間見た気になれます。最近Windows Vistaが発売になり「Aeroがスゴイ!」と騒がれていますが、こういった立体映像と比べれば、ウインドウ群をただ3Dで表示するだけの、子供だましに近い機能に思えてなりません。

 立体映像が普及すれば、テレビやパソコンの使い方を根本的に覆してしまう可能性があります。現在私たちの身の回りのテレビやパソコン用のディスプレイのたぐいが立体映像技術に取って代わられたら、いったいそれはどんな世界になるのでしょう。30数年を経て、再び未来にワクワクしてきました!