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 高層商業ビル、お洒落なコーヒーショップ、アニメキャラクターに扮した一般人。最近は、秋葉原に足を運ぶたびに、街の変貌ぶりに驚かされます。10年前のパソコン一辺倒だった時期に比べると、実に多様化しています。それでいて活気が溢れ、“アキバ”が持つバイタリティの強さのようなものを感じます。

 ただ、その一方で寂しさを覚える部分もあります。秋葉原のメインストリートにあたる中央通りから西へ少し入った所には、かつてパソコンショップやPCパーツ販売店が並んでいました。しかし現在は、アニメキャラクター関連グッズやアダルト関連グッズのショップが増え、店舗の空きも目立ちます。営業しているPCパーツ販売店もありますが、数年前に比べずっと人の通りが減ったように感じます。

 ここ数年で多くのパソコンやPCパーツ販売店が姿を消しました。2007年1月末には、秋葉原の代表的なパソコン・PCパーツ販売店「PC-Success」が破産手続きを行うと発表しました。今のところ詳細は不明ですが、負債額は約30億円に上るといわれています。価格比較サイトでは常に格安ランキングの上位に名を連ねる一方、購入後のアフターケアなどで批判もあったようです。PC-Successの破綻理由については、今後明らかになるでしょう。

 業界関係者によると、現在のPCパーツは商売に不向きな商品なのだそうです。PCパーツは、相場によって価格が大きく上下するうえ、他店との価格競争もあるので、場合によっては入荷即赤字なんてこともあります。つまりハイリスク・ローリターンです。一時は大型販売店もPCパーツの販売に力を入れていましたが、このような理由から現在は縮小傾向にあります。パソコン本体も、Vista搭載パソコンで一時的な変化はあるにせよ、単価や利益率の低下が続いています。もはやパソコン業界は“食べていきにくい”商売の代表格かもしれません。

 約25年前、私はまだ小学生でしたが、実家が秋葉原に近かったこともあり、登場したばかりのパソコンを触りによく足を運びました。当時は、秋葉原の主役がオーディオ機器からパソコンに移行した時期です。きっとその頃に秋葉原の常連だった大人たちは、今の自分と同じ寂しさを感じながら、この街を眺めていたのでしょう。

 実はそんな最近の秋葉原でも昔から変わらない面白いスポットがあります。それについてはまたの機会にお話します。