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 納得いかないのは急に遅くなったと感じるケースだ。突然、身体の切れが鈍くなったようなものだ。

 ありがちなのが、パソコンの置き場所を変更した際、吸排気口をふさいでしまうこと。排気口をふさいではいけないことはご存じだろう。が、パソコン本体の両側面にぴったりと本を付けて並べたり、本棚の空いたすき間にパソコンをはめ込むこともご法度。一部の製品を除いて、パソコンの左右に内部に吸気口があるためだ(1の図)。取り込んだ空気でCPUなどを冷やし、熱を帯びた空気は背面の排気口から外部に出される。吸排気口をふさぐと、パソコン内部の温度は上がったままになる。

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Pentium 4などは、一定以上温度が上がると自動的に動作周波数を下げてCPUを保護する。熱がこもりやすい状況にパソコンを置いたりファンにほこりがたまっていると、いつもスピードが低いモードで使うことになる

 本体側面が空気に触れていないと、そもそも放熱性も悪い。同じ状況を作り出してしまうのが、ファンにほこりがたまること。吸排気ファンやCPUファンのほこりは空気の流れを悪くする。

 一昔前なら、CPUが熱で暴走してパソコンは停止したが、最近のCPUは一定の温度を超えると自動的に動作周波数を下げて発熱量を抑える工夫がある。つまり全体的に遅くなるだけでパソコンは使い続けられる。きょう体が異常に熱かったら、熱が出ている証拠。設置場所を変えるしかない。

 起動にかかる時間が遅くなった気がするなら、DVDメディアのドライブに差しっぱなし状態に注意。DVDドライブはさまざまな規格に対応しているので、メディアを挿入したときに規格の種類を判定する。この処理は意外に時間がかかる。メディアを入れたままの起動も例外ではなく、起動時間を引き延ばす(2の図)。

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DVDメディアをドライブに入れたままにしておくと、起動が遅くなることは意外に知られていない。メディアの種類を検出するのに時間がかかってしまうことが原因だ(左)。通知領域(従来のタスクトレイ)にアイコンが並んでいるのは常駐ソフトが多い証拠。起動に時間がかかる原因である(右)

 インターネットが遅く感じることもよくある。こんなときADSLユーザーならモデムのACアダプターを抜いてみるとよい。ADSLモデムは、電源を入れるとセンター側機器との間で最大通信速度を決める。センター側がメンテナンス目的で回線を切断した場合にも同様の処理が入る。

 実は、回線の状態で速度は自動的に決まる。たまたま回線にノイズが混入してしまうと、本来より低い速度に設定される(3の図)。電源の抜き差しで強制的にモードを再設定してくれるので、スピードが回復する可能性がある。

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ADSLモデムは、電源投入時にセンターとの間で最大通信速度を決める。たまたま回線の状態が悪いと、低速モードにセットされてしまう。電源を入れ直せば強制的に再設定される