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下光 秀二郎氏
東芝 執行役常務
PC&ネットワーク社 副社長
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東芝がCESの会場に展示した「Portege R400」。手前に小さなディスプレイが付いている

 東芝は、春モデルで書き込み型HD DVDドライブを搭載するノートを世界で始めて投入した。執行役常務の下光秀二郎氏に春モデルの狙いとHD DVDドライブの普及戦略などを聞いた。

■春モデルで目指したものは何ですか。

 春モデルでは、従来以上にユーザーのメリットを追求しました。先端技術を取り入れるとともに、ユーザーの不便や不満の解消を目指しました。

 Windows Vistaは、使い勝手の向上、AV機能の大幅な強化などで、楽しい用途が広がります。しかし、パソコンを買い換えると今までの環境と変わるわけですから、すぐには使いこなせないユーザーがいるはずです。当社の春モデルには、「PC引越ナビ」というソフトが付属し、ケーブル1本で新しいパソコンに設定やデータを移行できます。

 また、テレビとWindows Vistaの操作を1つのリモコンでできるようにしています。Windows Vistaによって、パソコンはさらに楽しいものになりました。当社の提供する春モデルなら、Windows Vistaをすぐに安心して使えます。

■書き込み型HD DVDドライブの普及は、どのように進めますか。

 新技術は、ある程度の価格まで下がると爆発的に普及します。読み出し専用ドライブを世界中で販売することでコストを下げ、それによって書き込み型ドライブのコストも下げる、ということになるでしょう。この2段階のステップは、2007年中にできるかどうかでしょう。CPUに負荷をかけないソフトの開発も必要です。

 地デジが広がり、対応パソコンの販売が伸びました。デジタル放送の番組を録画すると、きれいなままHD DVDで残したいというニーズも高まります。先陣を切ってHD DVD搭載パソコンを出し、市場を盛り上げたいと考えています。

■2006年は国内のパソコン市場が停滞しました。

 それは日本だけの問題で、世界的には、逆に販売が伸びています。例えば、米国では、当社は過去最高の出荷台数を記録しています。2006年第4四半期には前年同期比で60%弱の伸びがありましたし、2006年12月に限れば、70%を越える伸びでした。米国はノートパソコン市場自体が好調です。

 ヨーロッパも好調なので、前年割れしたのは、もしかすると日本だけではないでしょうか。ただ、日本のユーザーは他国より進んでいるといいますから、もし2006年の日本の状況が将来の世界の姿だとしたら大変ですね。

 しかし、HD品質の動画を扱うことが増えていますし、それを処理するという部分でも、パソコンのニーズは今後もずっとなくならないでしょう。ユーザーメリットの訴求がうまくできていないだけだと思います。

■2007年1月に米ラスベガスで開催された「2007 International Consumer Electronics Show」(CES)で、「Portege R400」が注目を集めました。

 「Portege R400」は、Vistaの発売と同時にリリースし、ユーザーにブレークスルーを提案すべく、マイクロソフトと当社のエンジニアが2年間もの共同開発で作り上げたものです。薄く、軽く、長時間の駆動が可能なTablet PCで、VistaのSideShow機能に対応した1行表示のサブディスプレーを手前に備えています。Windowsがスリープ状態の時でも、このSideshowでスケジュールや新着メールをチェックすることが可能です。

 また、UWBを使ったワイヤレスドックを備えているのも特徴です。ドックのそばにパソコンを置けば、ケーブルを使わずに、ドックに接続した液晶ディスプレイや各種の周辺機器を使うことができます。

 このPortege R400のように、先進性は東芝として絶対に譲れないところです。先進的なことにいち早く取り組むことで、新しい技術を、他社よりも早く普及価格帯に持って行くことも可能になります。先進性の追求が、ユーザーにベネフィットを提供することになります。