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 本連載では、趣味や仕事に役立つプログラムを作りながら、プログラミングの便利さを体験していきます。プログラミングというと難しい印象がありますが、日本語プログラミング言語「なでしこ」を使って、見た目にも読みやすく、分かりやすいプログラムを作っていきます。

 前回は、Webブラウザの画面をキャプチャーするプログラムを作ってみました。そこで、今回は、パソコン画面をキャプチャーするプログラムを作ってみたいと思います。

 パソコンの操作方法を口頭で他人に伝えるのは、かなり難しいことです。たまに友人から電話がかかってきて、「xxしたいんだけど、パソコンの操作方法を教えて欲しい」などと言われると、説明に四苦八苦することになります。それで実際の操作画面を数枚キャプチャしてメールなどで送ってあげるのですが、今回作るのは、そんなときに役にたつ画面キャプチャソフトです。

デスクトップの画像を保存するプログラム

【使い方】

 以下はなでしこのプログラムです。エディタにプログラムを貼り付けて、実行してみてください。

 キャプチャーしたい画面になったら、[Ctrl]+[Shift]+[2]を押します。([Ctrl]キーと[Shift]キーを同時に押しながら、数字の[2]キーを押します。)すると、デスクトップ全体をキャプチャーしたデータを、デスクトップ上に「キャプチャ.png」というファイルを作って保存します。

【プログラムソース1】

# --- キャプチャ保存設定
保存ファイル名=「{デスクトップ}キャプチャ.png」#1
母艦のタイトルは「キャプチャ待機中」#2
「Ctrl+Shift+2」に「キャプチャ処理」をホットキー登録。#3
母艦を最小化。#4
# --- 保存用一時イメージを作成
保存イメージとはイメージ。#5
# --- ホットキーのイベント
●キャプチャ処理
  保存イメージへ「デスクトップ」を窓キャプチャ。#6
  保存イメージを保存ファイル名に画像保存。#7
  BEEP。#8

図1 デスクトップをキャプチャーしてファイルに保存します。

【改造のヒント】

 ・#1にある、保存ファイル名や保存先のパスを変えることで、任意のファイルにキャプチャーした画像を保存できます。
 ・#3にある、「Ctrl+Shift+2」を「Ctrl+F3」などに変更すると、キャプチャーを行うホットキーを変更できます。

画面をキャプチャーする方法

 まずは、プログラムしないで画面をキャプチャーする方法から確認しておきます。一番簡単なのは、「PrintScreen」とか「PrtScr」などと書かれているキーを押す方法です。クリップボードに画像のデータが入った状態になるので、ペイントなどを起動して、メニューの[編集]→[貼り付け]を選ぶと、キャプチャーした画像をファイルなどに保存できます。

 次に、なでしこで画面をキャプチャーする方法を解説します。なでしこでは、「窓キャプチャ」という命令があり、この命令を使うことで画面キャプチャーが行えます。

【使い方】

(イメージ部品)へ(ウィンドウ名)を窓キャプチャ。

 「窓キャプチャ」を実行する前には、イメージ部品を1つ作っておく必要があります。イメージ部品については、本連載の「画像ファイルをまとめてリサイズしよう!(第6回)」で解説していますが、画像を読み込んだり表示したりするのに便利な部品です。ここでは、キャプチャーした画像を、記憶しておくのに使います。

 ウインドウ名には、ウインドウのタイトルバーに表示されている文字を指定します。画面全体をキャプチャするには、「デスクトップ」と指定します。もし、Windows標準アクセサリの電卓ならタイトルバーにも「電卓」と表示されているので、このまま指定します。

 では、簡単な使用例として、電卓の画面をキャプチャしてみます。以下のプログラムを実行すると、Windowsの電卓が起動され3秒後に、電卓の画面をキャプチャします。

【プログラムソース2】

# --- 電卓を起動
「calc.exe」を起動。
3秒待つ。
# --- 電卓をキャプチャ
保存イメージとはイメージ。
保存イメージへ「電卓」を窓キャプチャ。

図2 電卓の画像がキャプチャーできた

 また、Excelなど毎回タイトルが変わるソフトをキャプチャする場合は、タイトルの一部分を「*」に置き換えて「Microsoft Excel*」のように指定することもできます。Excelファイルを起動している状態で以下のプログラムを実行してみてください。

【プログラムソース3】

# --- Excelをキャプチャ
保存イメージとはイメージ。
保存イメージへ「Microsoft Excel*」を窓キャプチャ。

 そして、イメージ部品に画像が表示されたなら、「画像保存」命令を使って、ファイルへ画像を保存することができます。以下のプログラムを実行すると、画面全体をキャプチャーして、デスクトップへ「test.png」という名前で保存します。

【プログラムソース4】

# --- デスクトップをキャプチャ
保存イメージとはイメージ。
保存イメージへ「デスクトップ」を窓キャプチャ。
# --- ファイルへ保存
保存イメージを「{デスクトップ}test.png」へ画像保存。

ホットキーの登録

 冒頭に紹介したプログラムでは、ホットキーとして指定した[Ctrl]+[Shift]+[2]を押したタイミングによって、プログラムを実行していました。ホットキーを使えるようにするためには、「ホットキー登録」命令を使います。

 「ホットキー登録」を使う場合の雛形は以下の通りです。

【使い方】

(登録キー)に(処理名)をホットキー登録。
●(処理名)
  ※処理する内容
  ※処理する内容...

 例として、[Ctrl]+[1]キーを押したら、挨拶をするプログラムを作ってみます。

【プログラムソース5】

「Ctrl+1」に「挨拶処理」をホットキー登録。
●挨拶処理
  「こんにちは」と言う。

※「ホットキー登録」でキーを登録しても、プログラムを終了した時に自動的に登録が解除されるようになっています。ホットキーはプログラム実行中のみ有効なショートカットキーです。

まとめ

 今回は、画面をキャプチャする方法と、ホットキーの登録方法をみてきました。

 画面をキャプチャーするだけなら、わざわざプログラムを作ることはないと思いますが、特定のウインドウだけを数秒間隔で連続キャプチャーしたり、キャプチャーしたらすぐ別のソフトで開くなどの処理を作ることで、既存のソフトではできないような自由度の高い操作を行うことができます。

 ちょっとしたプログラミングをすることで、自分の仕事をずいぶん楽にすることができます。画面キャプチャーは、ソフトのマニュアルを作ったり、誰かに使い方を説明するのに使ったりと、意外と使うものです。自分の使い方に応じた専用キャプチャーソフトを作ってみると、仕事を楽にすることができると思います。

はじめてこの連載を読む方へ
 この連載では、日本語でプログラムが書ける「なでしこ」というツールを使って仕事に役立ちそうなプログラムを紹介しています。なでしこのプログラムエディター(なでしこエディタ)に、記事中で紹介しているプログラムソースをコピー・アンド・ペーストし、実行ボタンを押すだけで、プログラムを動作させることができます。詳しい内容は本連載第1回をご覧ください。


【PCオンライン編集部からのお願い】
「なでしこ」は個々のユーザーの責任において利用してください。
コラムで紹介するなでしこのプログラム動作については編集部でも確認していますが、すべてのユーザーのパソコン環境で同じように動作することを保証するものではありません。
申し訳ありませんが、紹介する内容について、個別のご質問にはお答えしかねます。なでしこの公式ページでは詳しいマニュアルや質問を受け付ける掲示板が提供されていますので、そちらをご参照ください。
よろしくお願いいたします。