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 普段、あまりテレビドラマは見ないのだけれど、このところNHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」を初回からHDDレコーダーで予約録画してせっせと見ている。
 出勤や登校前の慌ただしい時間にテレビを時計代わりにしている視聴者が多いせいか、画面を見なくても良いように、ラジオドラマかと思うような説明調のナレーションやメリハリ効きすぎた大袈裟な芝居が頻出して時々うんざりするのだが、主演の藤山直美見たさに毎日録画しつづけている。

 藤山直美は昭和33年生まれというから、今年49歳。これまでのヒロインの母親役、いや、祖母役でもいけそうな年回りである。

 朝の連続テレビ小説の主人公役といえば、初々しい新人女優の登竜門としても知られる。古くは「おはなはん」の樫山文枝から、大竹しのぶ、浅茅陽子、紺野美沙子、手塚理美、沢口靖子、斉藤由貴、山口智子、鈴木京香、竹内結子、石原さとみ…といった顔ぶれが並ぶわけだが、ここにきて藤山直美。華やかな新人女優の登竜門という脈々と続く伝統を断ち切るというか、流れに棹を差すとでもいうのか、流れを塞き止めてダムを作るというか、いっそ流れを埋め立てて平地にしてビルでも建ててしまうというか、ええと、何を言ってるのか自分でもよくわかんないけど、とにかくかなり異質である。

 日本を代表する喜劇女優であり、いわずとしれた故・藤山寛美の娘。生き写しというより、女装した寛美といっても過言ではないくらいそっくりの親子だ。
 鼻にかかった声でマヌケな台詞を言うと客席がどっと沸く舞台の1シーンとか、やけに白いドーランを塗った顔でぬぅーっとした表情をキメた舞台写真くらいしか寛美についての記憶はないのだけれど、「芋たこなんきん」の直美は、時折、寛美にしか見えないような表情や仕草をするのが可笑しい。何気ない捨て台詞に寛美が出てくる。目が離せない。

 というわけで、「子役が成長したら全然違う顔になった」だの「夫役の國村隼の声が小さすぎて聞こえん」だの「藤山直美の親友役に友近ってどうなのよ、格が違うにも程がある」だの、あれこれ文句を言いながらも毎日見ている今日このごろである。

 ドラマといえば、ちょっと気になる記事がasahi.comに載っていた(「華麗なる一族」ツッコミどころ満載 思わぬ脇役が話題に)。

 SMAPの木村拓哉が主演のTBSドラマ「華麗なる一族」に登場する池の鯉が、なんとロボットなのだという。
 記事によれば「撮影に入る前、原作者の山崎豊子さんが脚本を読んで『コイをこれほどきちんと描いてくれたことはない』と喜んだといい、スタッフが映像化のためにネットを駆使して探し出した」らしい。私は原作を読んでいないしドラマも見たことがないので、何がどうきちんと描かれているのかわからないのだが、っていうか、だいたい「鯉をきちんと描く」という意味が既にわからないのだけれど、とにかく原作者の思いに応えるべくスタッフが探してきたのが、鯉ロボットだったというわけだ。

 これは広島にあるMHIソリューションテクノロジーズという会社が提供しているもので、三菱重工が開発した弾性振動翼推進技術を応用した魚ロボットだそうだ。
 MHIソリューションテクノロジーズのサイトに鯉ロボの動画があるのだが、確かにリアルである。特に「黄金の鯉」ロボ。

 池のほとりで木村拓哉が「ぶっちゃけ餌やるから出てこいよ、ちょ、出ろよ、出てこいよ」とか言ったときに、こいつなら池から顔を出しても違和感なさそうだ。ちなみに、ドラマ見たことないので台詞は木村拓哉のモノマネをするホリを参考にしてテキトーに考えてみた。たぶんこんな台詞は一切ないと思う。

 MHIソリューションテクノロジーズのサイトでは、鯉のほか、シーラカンスとか鯛のロボが紹介されているが、きっと亀やイルカあたりもリアルなロボが作れるのではなかろうか。リアルな亀ロボが熱演するドラマ「浦島太郎」とか見てみたいぞ。
 浜辺で子どもらにいじめられて涙を流したり、太郎に助けられると何度も何度も頭を下げて感謝の念を表したり。亀ロボの見せ場はもちろん太郎を甲羅に乗せて竜宮城に向かうシーンだ。
 美しい海の中、とまどう太郎を笑顔で案内する亀ロボ。「ちょ、待てよ、どこ行くんだよ、ぶっちゃけ竜宮城?って、オレ知らないんですけど?」……浦島太郎もキムタクかっ。