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 「私はアナログ人間なものでデジタルはどうも苦手ですな」などというような人でも、嬉々として、あるいは鬼気迫る表情でデジタルを見つめる場所がある。そう、パチンコ店だ。台の真ん中で点滅して当たり外れを表示する数字のことを、パチンコ用語ではデジタルと呼ぶらしい。

 最近のパチンコは、「ルパン三世」「ハクション大魔王」「ヤッターマン」「いなかっぺ大将」「天才バカボン」「あしたのジョー」「巨人の星」など、懐かしいアニメをモチーフにした台が大流行。液晶画面に映し出される美しいアニメーションもさることながら、リーチや大当たりの時に流れる音がスゴイ。アニメそのままの声でおなじみの台詞が聴けるのだ。

 これは嬉しい。これはハマる。

 かくして、大当たり時のアニメーション見たさに乏しい小遣いを注ぎ込み、パチンコ店に貢ぐ日々を過ごす私である。馬鹿だねどうも。

 さて、嬉しいやら懐が寒いやらの懐かしアニメ系パチンコ機だが、「巨人の星」の星一徹は加藤精三の声で「飛雄馬ッ」と怒鳴るからこそ気合いも入るし、「ヤッターマン」のボヤッキーは八奈見乗児のいかにも鼻の頭の赤そうな声で「ドロンジョさま~」と嘆いてくれるからこそアラホラサッサと大当たり目指して集中できるというものである。そんな懐かしい声が美麗なるアニメーションと共に楽しめるのが昨今のパチンコの魅力なのだが、中にはもうオリジナルの声優で作れないものがある。「ルパン三世」の山田康雄、「天才バカボン」のバカボンのパパの雨森雅司など、この人しかいないという声の持ち主たちが既に故人となっているのだ。本当に残念でならない。

 いくら昔のままに懐かしいアニメーションを液晶画面に映し出してくれても、声が違っては今ひとつ気分が乗らないというものだ。今後、懐かしいアニメをキャラクターとして使う時は、なじみの声の声優さんたちがお元気なうちにできるだけオリジナルの声優で製作してほしい(ギャラが高くて大変そうだけど)。そして、今、健在の声優の皆さんはいつまでも元気で活躍していただきたい。

 でも、そんな嬉しいパチンコ機が増えると、益々私の財布は薄く軽くなるのだよなあ。嗚呼。