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 起床、あるいは出社して一番最初に行うことといえば、メールチェックではないだろうか。
 さて、メールチェック終了。メールソフトの画面には未読メールがズラリと並んでいる。しかもヘンテコな英語のタイトルばっかり。そう、スパムである。

 私がWebサイトを開設した1995年当時はまだスパムメールやネット詐欺は問題になっておらず、むしろ、自分で運営しているWebサイトには管理者のメールアドレスを明記するのがある種のお作法のようになっていた。思えばのどかな良い時代であった。
 しかし最近は、ネット上に記述されているメールアドレスを収集するプログラムを利用したスパムが舞い込むのを防ぐため、インターネット上ではなるべくメールアドレスを書き込まないようにしている。
 だが、昔作成したサイトのデータに書き込まれたメールアドレスをすべて消すには相当な労力が必要だ。ましてや、よその掲示板の過去ログに書き込まれたメールアドレスに至ってはどうしようもない。
 また、私の場合、インターネット関連の原稿を中心に書いているライターなので、メールアドレスを公開しておかないと仕事に差し障りがあるのだ。

 3つのメールアドレスを使用している私のメールソフトには、毎日、100件近いスパムメールが届く。
 こんな状況では、大事なメールが埋もれてしまうおそれがある。もしかして、楽して大儲けできるとか、飲むだけで1カ月で10キロもやせられる薬が安く買えるとか、ウマい話を見逃しているかもしれない。って、それがスパムだってば。

 というわけで、メールソフトの振り分け機能を利用して、スパムメールは読まずに削除する設定にしてみた。
 といっても、「これはスパムメールです」などとタイトルに書いてあるわけじゃないので、スパムを振り分けるためのキーワードを自分で設定しなければならない。
 そこで、しばらく様子を見てみた。すると、スパムメールのタイトルによく登場する1つの単語を発見。
 “Viagra”である。
 削除用の振り分けワードは“Viagra”に決定。これで面倒なスパムから解放されるぞ。ぶらぼー。

 ……ぬか喜びであった。英文スパムメールはちっとも減らない。
 よく見てみると、タイトルに入っている単語は“Viagra”だけではなかったのである。
 V|@gra、VI@AGRA、V^i^a^g^r^a、V*iagra、V[iagra、V1@GRA……ありとあらゆる工夫を凝らして、世界中の業者たちが、私に何とかしてViagraを飲ませようとしているようなのだ。
 しかも、タイトルだけでなく、メールの本文に“Viagra”という単語が入っているメールがある。もちろん、V|@gra、VI@AGRA、V^i^a^g^r^a…のViagra軍団のどれかが本文に入っているメールもあるので油断できない。

 かくして、スパムメールを受け取るたびに、ViagraとViagraもどきの単語を削除キーワードに登録する今日このごろ。
 だいぶスパムメールは減ってきたような気がするが、次は一体どんな妙なスペルのViagraが現れるのか、私とViagraとの戦いはまだ続く。