PR

 あのドラえもんが一般販売されるようになるらしい。ついに、未来の世界のネコ型ロボットが現代の我が家に!

 ……と思わず書いてしまったが、実は「あの」ドラえもんではなくて別人、っていうか別ロボなのである。
 商品名は「ドラえもん・ザ・ロボット」。2万790円。3月27日発売予定。
 身長26.5センチ、幅23.5センチ、体重約1.3キロの小柄なドラえもんである。

 このドラちゃん、何ができるかというと、目覚まし時計代わりになったり、あらかじめ設定しておいた日にメッセージをしゃべったり(もちろんドラえもんの声で!)、音声登録した人のみ開くことができるポケットとか(カギつき小物入れ?)、ミニゲームとか、まあ、つまり大変に高機能なドラえもん型オモチャといっていいだろう。

 近所の歌のヘタなガキ大将に不条理に殴られたり、近所の金持ちのイヤミな坊主に高価なオモチャを見せびらかされて悔しい思いをしたり、口うるさいママに隠していた赤点のテストを発見されて延々と説教をくらって早く逃げ出したいときなど、困ったときに「ドラえも~ん」と頼ってもポケットからベンリな道具は出してくれそうにはない。

 せいぜい「おやおや、○○君ったらもう」(○○は音声登録した持ち主の名前)とか「○○君、どうしたの」などと、大山のぶ代が、じゃなかった、ドラえもんが定型的ないくつかのせりふを駆使して話し相手になってくれる程度であろう。

 コントローラーはどらやき型。どらやきコントローラーから発信される赤外線を感知して追尾する機能があるという。

 どらやきは確かにドラえもんの大好物だからナイスアイデアだと思うが、コントローラーが必要な時点で既に「あの」ドラえもんとは全く違うロボットといえよう。

 ちなみに、商品説明を読む限り、近くにネズミを感知しても逃げ出す機能は搭載されていない模様。

 もし、アニメの「ドラえもん」の世界でコレが発売されたら、スネ夫は必ず買ってもらうだろう。もしかしたら発売日前に手に入れているかもしれない。それを見たのび太は親にねだるが断られ、ドラえもんに「ねえ、何とかしてよお、ドラえもーん」と泣きつく。

 そして、ジャイアンは「おい、スネ夫、ちょっと俺に貸せよ、すぐ返すからよお」とスネ夫から奪い、乱暴に操作してすぐに壊してしまうだろう。泣くスネ夫、いい気味だとほくそ笑むのび太。

 いや、ジャイアンだって壊す気はなかった。だけど、ちょっとだけ力があり余っていただけなのだ。本当は妹のジャイ子にも見せてやりたかったけど、2万円もする小さなドラえもんなんて、親にねだれるわけもなく……。

 アニメの「ドラえもん」の世界に入っていけるドアがあるのなら、ジャイアンに「ドラえもん・ザ・ロボット」を買っていってやろう。「妹と一緒に仲良く遊ぶんだよ、壊さないように丁寧に使うんだよ」と言い添えて。

 どうせスネ夫はもう買ってもらってるし、のび太はホンモノのドラえもんが何とかしてくれていることだろう。っていうか、ホンモノがいつも一緒にいるんだしね。

参考:
ドラえもん・ザ・ロボット/リアル ドリーム ドラえもん プロジェクト