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 以前にも書いたが、バイアグラを飲めだの素人娘のヌードを見ろだの下腹部を大きくしろだの強くしろだの、毎日英文のスパムメールが山のように届く。私は金髪娘の裸には興味がないし、無論バイアグラは飲まない。ましてや下腹部には何もついていないのである。一体どうしろというのだ。

 さらにNetsky.Qとかいうウイルスのおかげでワケのわからぬタイトルのウイルスメールも届くようになり、我がメールボックスはエラい騒ぎである。私はMacintoshユーザーなのでウイルスに感染する恐れはほぼないのだが、一日に100通、200通とスパム&ウイルスメールが送りつけられると必要なメールが埋もれてしまう可能性があり、大事な用件を読み落としてやしないかと心配でならない。Windowsユーザーの皆さん、ウイルス対策はお早めに。
 スパムがくるのはパソコンだけではない。携帯メールにも毎日5~6通のスパムが届く。
 「あやだよ~、ひさしぶり~」とか「寂しい人妻が」とか「女子中●生がスゴイ」とか「あなたへのメッセージが届いています」とか、友達からのメールを装うものや扇情的な文面のものなど、手を替え品を替え、日々送りつけられてくるスパムは、そのほとんどがいわゆる“出会い系”サイトの宣伝と思われる。
 かつては男性向けの文面が多かったのだが、最近は「男性がたくさん登録されていて安心」「熟女の皆さんへ」といった女性向けのスパムも来るようになった。しまった、ついに私が40過ぎの中年女だということが“出会い系”サイトの業者にバレたか……というわけじゃなくて、単にターゲットを女性にも広げただけであろう。

 そもそも“出会い系”サイトとはなんだ。不思議な言葉である。ただの“出会い”サイトではダメなのか。
 「系」の1文字に、「人と人が出会うことだけを目的としているのではなくて、出会った上で金銭の絡んだ取引も行われたり行われなかったり」といった微妙なニュアンスが込められている。
 ナイスネーミング! って誉めてる場合じゃないか。売春を援助交際と言い換えて、売る者も買う者も罪悪感を感じにくくなったのと同じだ。無論、純粋に出会いだけを求め、“メル友”や恋人を作ろうとしてアクセスしている人もいるだろうし、そのためのサイトもあるだろう。だが、広告メールだけでは売春仲介サイトなのか純粋出会いサイトなのか判断がつかない。年端のいかぬ子どもやネット初心者が、スパムの親しげな文面につられてうっかり売春仲介サイトにアクセスし、思わぬ痛い目にあう可能性もあるわけだ。

 そんなあいまいで危なっかしい“出会い系”じゃなくて、スッキリとした●●系サイトはないものだろうか。
 例えば、喧嘩を目的とした“バトル”系サイト。ここで知り合った者たちは荒っぽい罵詈雑言メールを交わし、時には和解し、時には再びバトルに突入するのである。「バカ」だの「死ね」といった幼稚な煽り文句ばかり送っていると、相手に飽きられ、返信がこなくなる。互いに厳しく切磋琢磨しつつ戦える者のみが求められるのである。
 とはいえ、喧嘩が目的だろうが議論が目的だろうが、結局は出会い系ではないか。もっと斬新な「系」が見てみたい。
 全国の人気僧による最新お経サウンドデータがゲットできる“お寺系”。読みにくい地名や名前を報告する“難読系”。各地のトンネルを撮影して写メールで送り合う“トンネル系”。
 マニアの世界というのは一般人の想像をはるかに超えてディープなものだから、既にこんな感じのサイトは存在するのかもしれないが、それがビジネスになるかどうかは難しいところである。
 じゃあ“複雑系”サイトってのはどうだ。複雑系というのはつまり…と説明しようと思ったのだが、実は「複雑系」の定義がよくわからないのだった。わからないことを無責任に書くなよ私。語感が良かったのでつい思いつきで書いてしまった。面目ない。

参考:
Netsky.Q情報