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 先週末から蕁麻疹(じんましん)に苦しんでいる。蕁麻疹、嗚呼、なんと痒そうな三文字であろうか。この「痒」という文字も本当に痒そうな形をしているな。じっと見ていると身体中をかきむしりたくなってくる。うー痒い。

 強烈な痒みをともなう赤い斑点が身体のあちこちに出たり引っ込んだり。腹のあたりには地図のごときデコボコが現れたりする。思わず宝探しにでも出かけたくなるが、痒くてそれどころではない。っていうか、この地図、突然出たり消えたりするのでまるで頼りにならない。迷子になること必至である。

 挙げ句の果てに、蕁麻疹が繰り返し出る指から腕にかけてパンパンに腫れてしまい、痛いわ痒いわで大騒ぎ。腫れ上がった手はマウスが持てないどころか、ドアノブすら回せなくなる始末である。

 そんなわけでこの原稿も書けないので今週はお休みね~……と思ったのだが、担当のヤマナカが鬼の形相で原稿の催促のメールを送ってくるので、近所の総合病院に行ってきた。メールなのになぜヤマナカの形相がわかったかは謎である。

 皮膚科の担当医は芦屋小雁にちょっと似た女医さん。小雁似だがどういうわけか可愛い。

 「蕁麻疹が喉や瞼に出来たらどうしようかと心配で…」と不安を述べたところ、小雁先生は「へえ、よく知ってるね。もしかして、あなた看護婦さん?」と不思議そうな顔。「いえ、心配なので自分でちょっと調べただけで…」と私。

 昔は、病気や怪我をした時は「家庭の医学」という分厚い本を紐解き、応急処置法を調べたり、似た症状のさらに重篤な病を見つけて暗澹たる気持ちになったりしたものだが、今はインターネット。医師や病院のサイト、新聞や雑誌の健康相談、患者の体験談など、病気にまつわるいろいろな情報を即座に得られるようになった。

 実は、蕁麻疹が発症する1週間前から軽い腰痛が出ており、発症の前日に整形外科で消炎剤を処方されていた。そして、消炎剤を飲んだ晩からポツポツと斑点が出始めたのだ。インターネットで蕁麻疹について検索すると、案の定、蕁麻疹の原因の可能性の1つに消炎鎮痛剤が挙げられているではないか。

 さらに蕁麻疹が喉に出来た場合、気道がふさがれて息が出来なくなるおそれがあるという。そんなモノを読んだらドキドキして寝られやしない。まあ、コレを読まなくても痒くてどっちにせよ寝られなかったわけだが、瞼や唇など粘膜に出ることもあるとか、蕁麻疹の種類や発症の要因など、蕁麻疹マメ知識をインターネットで仕入れて、皮膚科受診に臨んだわけである。

 処方してもらった薬もすぐネットで検索。今回貰った塗り薬はステロイド配合薬の中ではかなり強力なモノらしい。アトピー性皮膚炎に悩む人たちの日記や掲示板での発言を読む限り、医師の注意を守ってかなり慎重に使用した方が良い薬らしい。え~、そんなこと、小雁先生も薬局の店員も言ってなかったぞ。

 病気や怪我をした時、聞いたこともない薬を処方された時などは、インターネットでサーチして基本的な情報を得ておくと安心できる。専門用語が並ぶ医師や研究者向けの難解な文献や、少々胡散臭い民間療法など、全てが役にたつ情報ばかりではないが、何も知らないよりはマシだ。ちょっとした症状の変化にむやみに怯えたり、逆にノンキに「そのうち治るんじゃないの?」などと放置しておくよりは良いだろう。無論、1つのサイトの情報を鵜呑みにせず幾つかのサイトを参照する方が望ましいだろうし、不明な点は専門医の指導を仰ぐのが最善なのは言うまでもない。

 ところで、今日は皮膚科で点滴を受けてきたのだが、もともと腫れぼったい体型なのに蕁麻疹でさらに腫れぼったくなっているため、血管がなかなか見つからない。いったん針を刺してからグリグリ血管を探られたり、ようやく見つけた細い血管から薬液が漏れて青痣になったり、足の甲に針を刺されたりと、都合5回も注射針を刺されて穴だらけ。今、喋ると息が漏れるかも。ふがふが。