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 地上波デジタル放送開始が近いということで、我が家が利用しているケーブルテレビでアンテナの切り替え工事があった。
 工事に来たケーブルテレビの人と話していたら、彼の腕時計がプルルと鳴る。何かのタイマーかと思ったら、彼はすかさず時計を腕からクルリとはずし、「はい、もしもし…」。

 そう、腕時計型携帯電話なのだった。噂には聞いていたけれど、初めて実物を見たよ。ああ、ビックリ。試しに持たせてもらったら存外軽い。この程度の重さなら、腕につけていてもそれほど負担にならないだろう。目立つし、話のタネになるしね。

 さて、腕時計型携帯氏の説明によると、このケーブルテレビに加入していれば、「高価なデジタル対応テレビを買わなくても、変換器を付けるだけでデジタル放送が見られる」とか「音も映像もキレイになる」といったメリットがあるそうな。さらに、11月からは「ディズニーチャンネル」という新しいチャンネルが開局するという。1日中ディズニーに関する番組ばかりを流すチャンネルらしい。ケーブルテレビも必死である。

 「ディズニーチャンネル」開局、ディズニーマニアにとっては喜ばしいニュースであろうが、私のようなディズニーには特に興味のない者にしてみれば、「へぇそうなの」ってなものだ。どうでもよろしい。

 たとえば、落語・漫才・コントなど24時間お笑い番組をオンエアしつづける「演芸チャンネル」とか、懐かしいNHKの子ども番組を流す「NHKこどもチャンネル」とか、昔のプロ野球のゲームを流す「オールドベースボールチャンネル」とか、日本各地の名刹の風景映像と共にお坊さんのお経が静かに流れ続ける「読経チャンネル」とか、見てみたいチャンネルのアイデアなら幾らでもある。多チャンネル時代になり、昔なら到底再放送しそうもないシブいアニメやドラマに再会できるようになり、誠に喜ばしい。しかし、アニメやドラマばかりじゃつまらない。

 「近頃のテレビはつまらなくなった」などと言う人も少なくないが、いやいやどうして、最近のテレビにだって面白い番組はたくさんあるし、モー娘。の新メンバーの品定めをしたり、ハンサムな特撮ヒーローたちに夢中になるのも悪くない。だが、テレビ局の倉庫に眠るビデオの中には、かつてテレビっ子と世間から呼ばれた我々の世代が金を払ってでも見たい番組が、まだまだ山のように埋まってると思うぞ。