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 ああ、今年も息子の小学校のPTAの役員を引き受けてしまった。これで4年連
続。しかも、皆が敬遠する広報部である。
 他の部は決まっても、最後の最後まで決まらない広報部。誰も手を挙げない
気まずいひとときの後、結局、ジャンケンで決めることになる学級も全国的に
少なくないと聞く。

 広報部というのは、PTAの活動を会員に伝えるための新聞、つまり広報紙を
作るセクションだ。
 PTA役員というのはただでさえ成り手がいないものだが、ママさん達が特に
広報部を敬遠するには理由がある。

 その1。取材やアンケートの集計など、学校に行かなければならない回数が
多い。→面倒くさい

 その2。原稿を書かなければならないし、それを他人様に見られてしまう。
→恥ずかしい

 ね、ちょっと遠慮したくなるでしょ? 日頃、PTAに縁のない方でも、この
面倒くさい&恥ずかしいのW攻撃の感じ、なんとなくはつかめるんじゃないだ
ろうか。

 出不精っぷりなら誰にも負けない自信があるこの私(どんな自信だ)。確か
に学校に出かけるのは面倒くさい。

 何年か前には、広報部の部長を務めていた私より一回りも若いママさんに電
話で叱られるという希有な体験もした。その時の先方の言い分は「部長への報
告を怠って勝手に作業を進めてもらっては困る」ということらしかったのだが、
テンションの上がりきったママさんに「もう、どうなってもしらないからね
ッ」とヒステリックに怒鳴りつけられた時は肝を潰したものである。まあ、こ
っちも悪かったかもしれないが、なにも怒鳴らなくてもねえ。

 と、まあ、いろいろあるわけだが、ヒマなら馬に喰わせるほどあるので、今
年も役員を引き受けてしまった次第。ライターという商売柄、自分が書いた原
稿を他人に見られるのはまったく平気だし、たかだか100文字とか200文字程度
の文章を書くのもたいして苦じゃないし。

 それに、やってみると広報紙作りって結構楽しいのである。

 まあ、学校やPTAの方針に沿った紙面作りが要求されるため、いろいろ制約
があってやりにくい面もあるのだけれど、それを補って余りあるのがDTP。

 以前は、ワープロで打ちだしたテキストやフリーのイラスト集をコピーした
ものをノリで切り貼りしていたのだが不器用な私は、切ってはいけないところ
を切ってしまったり、切り取った小さな文字をなくしてしまったり、あれこれ
いじっているうちに原稿を汚してしまったりと、四苦八苦したものである。

 しかし、3年前からパソコンで作った原稿を入稿するようになったので、今
は我が愛機・iMacひとつあれば原稿を作ることができる。さらばカッター。さ
らば貼ってはがせるノリ。

 レイアウトを考え、図版を配置し、文字数を決めて、フォントを選んで…と、
ちょっとしたデザイナー気分。いやいや、デザイナー兼エディターの気分が味
わえる。これがなかなか楽しい。

 最初は使い慣れたPhotoshopでレイアウトしていたのだけれど、あまりに重
いので、昨年からはIllustratorにチェンジ。だいぶ昔にインストールしたま
んまHDの隅でひっそり眠っていた古いバージョンのIllustratorだが、これを
機に使い方を覚えることにした。

 ベジェだのラスターだのベクターだの、意味のわからぬ用語は気にしないこ
とにして、とにかく我流で使い始めてみたのだけれど、これがビックリするほ
ど快適。えっ、何を今さらって? Photoshopで印刷用のデータを作る方がお
かしいって? いや、もうまったくその通り。お恥ずかしいこって。

 で、Illustratorの使い方を少々覚えたばかりの素人デザイナー(私のこと
ね)の頼もしい助っ人が、リコーの「クリップアートファクトリー」というサ
イト。フリー素材のサイトは数あれど、印刷に適した画像を提供しているとこ
ろは少ないが、「クリップアートファクトリー」は、Illustratorで扱えるEPS
データがダウンロードできるのがありがたい。画像の数が多いこと、クオリテ
ィの高いイラストが多いことも魅力だ。カテゴリー分けもきちんとされていて
使いやすいことこの上なし。

 もし、貴方や貴方のご家族が、運悪くジャンケンに負けて広報部の役員にな
ってしまったら、このサイトがきっと役に立つはずだ。オススメ。