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 三度の飯よりテレビが好きだ。
 いや、そうは言ってもやっぱり飯は食べないわけにはいかないが、三度の飯
を二度の飯にするくらいなら構わないと思う。一度だとちとツライ。

 子どもの頃、夏休みに泊まりがけで旅行をする時、なにより気になったのは
テレビだった。なにしろHDDレコーダもビデオもない時代だ。楽しみにしてい
た番組が見られなくなるくらいなら、旅行なんかしたくなかったのだ。出来る
ことなら留守番していたかった。我ながら家族旅行甲斐のないコドモである。
 ある夏のこと、田舎の叔父の家に泊まりに行った時は、どうしても「ウルト
ラマンエース」が見たかった。

 なぜなら、その日の「エース」はウルトラ兄弟が勢揃いするという回だった
からだ。その夜、叔父の家にいた同年代のイトコだのハトコだのと一緒に、興
奮してテレビの前に陣取ったのは言うまでもない。イトコ達も当然ウルトラ兄
弟勢揃いが見たかったのだ。「ウルトラマンなら来週だって見られるじゃない
の」などと言うオトナどもに、我々は「今夜のウルトラマンエースは非常に特
別な回であり、これを見逃すと大変なのである」と力説したものである。見逃
すと何がどう大変なのかは定かではないが、ともかく当時の我々にとって「ウ
ルトラマンエース」にウルトラ兄弟が登場するというのは一大事だったのだ。

 私は一人っ子なので兄弟姉妹といわゆる“チャンネル争い”をした経験はな
いのだが、24歳で家を出るまで母親とチャンネル権をめぐって戦い続けた。

 母の主張は「7時はNHKのニュース」であり、「9時40分は銀河テレビ小説」
なのだった。しかし、昭和40年代の夜7時といえば、アニメや特撮の人気番組
がオンエアされる時間帯であり、昭和50年代の木曜夜9時といえば「ザ・ベス
トテン」の時間帯なのである。

 昭和40年代の幼い私が母にかなうはずもなく、翌日の学校でのテレビの話題
に参加できずに大変悔しい思いをした。

 しかし、昭和50年代の私は違う。「ザ・ベストテン」の途中でチャンネルを
替えようとする母に果敢に挑んだものである。だって、9時40分といえば、こ
れからベスト3が発表されるという大事な時間なのだ。

 母いわく「ベストテンは来週もやってるじゃないの」。

 ああ、またその理屈か! 同じ番組でも内容は毎週違うことをわかってくれ
母よ。それに帯ドラマである「銀河テレビ小説」なら明日もやってるじゃない
か。

 母いわく「だって一日飛ばしたら話がわかんなくなっちゃうもの」。

 なるほど、そうくるか。「でも」「だって」と言いかける私を後目に、「こ
こまで見たんだからもういいでしょ」などと言いながら、母はさっさとチャン
ネルを替えてしまうのだった。嗚呼、無念なり。今週の1位は誰だったんだよ
う。ピンクレディなのかジュリーなのか西城秀樹なのか、ああ気になるッ。

 かようにテレビを愛する私にとって、パソコンでテレビを見るのは積年の夢
であった。今どきパソコンでテレビが見られるのは当たり前なWindowsユー
ザーの皆様にはピンとこないかもしれないが、我が愛機Macintoshはテレビに対
してやけに消極的なのである。世のMacユーザーはテレビがそれほど好きでは
ないのだろうか?

 無論、何度もMacでテレビを見るべくチャレンジはしてみた。しかし、悲し
いかな古いアパートのため、アンテナを繋ぐにはケーブルが分岐をどうのこう
のしなければならないのだという。分岐をどうのこうのするのは私には敷居が
高かったため、とりあえず室内アンテナを購入したわけだが、その結果、我が
Macにはザラザラしたテレビ映像が映し出され、音声の合間にザーザーとノイ
ズが入るのだった。室内アンテナと自らのスキルと根気に限界を感じ、それ以
来、Macでテレビを見る夢はあきらめていた。

 しかし、引越を機に再び夢に挑むことにした私。

 新居のパソコンデスクの隣はテレビケーブルの差し込み口という好環境に加
え、CaptyTV Universalなるベンリな箱を購入。ついに私はMacでテレビが見ら
れる環境を手に入れたのである。いや、それどころか録画・編集することさえ
できるようになったのだ。ぶらぼー。

 パソコンでテレビが見たい・録画したいという人はきっとWindowsマシンで
楽々こなしているんだろうけど、今どきMacユーザーで、しかもわざわざMacで
テレビが見たいという奇特な方がおられたら、CaptyTV Universalがオスス
メ。うーん、そんな人いるのかなあ。いたら嬉しいなあ。

PIXELA CaptyTV Universal : 株式会社ピクセラ http://captytv.pixela.co.jp/