いよいよ真打ちの「多機能マウス」をご紹介しよう。ホイールボタンのさらに上を行く極楽マウス道がここにある。
多機能マウスは3000~5000円でいろいろな製品が販売されている。特徴はまずボタンの多さだ。左、右、ホイール以外に「拡張ボタン」がいくつか付いている。8ボタンとかいう製品もあるが、オーソドックスなのは親指で押す「サイドボタン」が左側面に2つ追加された製品。主流は光学式で、多くの製品はUSBとPS/2の両対応だ。今回はマイクロソフトの「IntelliMouse Explorer」を例に解説しよう。
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【多機能マウスはボタンがいっぱい】 |
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「Microsoft IntelliMouse Explorer」が搭載するボタン |
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この製品は、単に接続するだけで2つのサイドボタン(大と小)に「戻る」と「進む」の機能が割り当てられる。例えば、ネットサーフィン中に「サイドボタン(大)」をクリックすると前のページに戻るわけだ。これらだけでも結構極楽である。
だが、それで満足してしまうとさらなる極楽の境地は望めない。実は、多機能マウスには専用のドライバーソフトが付属しており(メーカーのWebサイトからダウンロードする場合もある)、それを使わないと性能を100%発揮できない。「設定なくして多機能なし」である。
設定なくして多機能なし
専用ドライバーをインストールすると、「マウスのプロパティ」の内容が一変する。一般に多機能マウスは、ここでボタンの機能を変更できるのが特徴だ。例えばサイドボタン(大)に「閉じる」の機能を割り当てておけば、親指のクリックひとつでウインドウを閉じられる。割り当てる機能は「最大化」「コピー」「元に戻す」など30種類の中から選べる。
拡張ボタンのみならず、左右ボタンやホイールボタンの機能変更も可能だ。
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サイドボタン(大)に「閉じる」を割り当てておけば、ボタンひとつでウインドウを閉じられる |
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例えばIntelliMouseの場合、ホイールは標準設定だとオートスクロールではなく「次のウインドウ」(ウインドウ切り替え)になっているが、自由に変えられるから問題ない。ただし、左右のボタンはいじらない方がいい。使い慣れているボタンの機能を下手に変えるのは混乱の元だ。
この製品では、ショートカットキーの割り当てもできる。例えばExcelユーザーなら、[Ctrl]+[1]を割り当てておけばボタン一発で書式設定ダイアログを呼び出せる。ただし、[Tab]や[Back Space]など登録できないキーもあるので注意しよう。また、ショートカットキーの割り当て機能は製品のドライバーソフトによってかなり違いがある。
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【(2)ショートカットキーも割り当てられる】 |
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割り当てる機能として「キーボード操作」を選ぶとショートカットキーの割り当ても可能だ(左)。実際にキーを押して登録する(右) |
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[Tab]や[Back Space]など割り当てられないキーもあるので注意 |
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