PR

 マザーボードの外形寸法は、デスクトップの場合はATXやmicroATXといった規格で定められている。一方、ノートパソコンの場合は事情が異なる。限られた空間の中にパーツを収める必要があるからだ。いかに効率よく、使いやすく、組み立てやすい状態にできるか。それが命題となるため、マザーボードの寸法や外形は、製品ごとによって変わる。特にモバイルを特徴としたものは、設計者の経験と発想が重要だ。

 まず、PCの外形寸法をベースに、ハードディスク、光学ドライブ、バッテリーなどを配置する(図1)。使用するCPUファンの位置も決めておく。ほとんどのパーツをマザーボードの背面に配置する。暖かい空気をユーザーに吹き付けないための配慮だ。

 さらに、外付けディスプレイやUSBなどの外部インターフェースコネクターの位置を仮決めする。こうして内蔵するデバイスの位置を決めた後、余ったスペースを使ってマザーボードを入れ込む。

 マザーボードの外形図が決まると、基板上にチップセットやメモリー、各種コントローラーを配置する。CPUファンの位置が前段階で決まっているので、CPUの位置がまず決まる。CPUが決まれば、CPU-チップセット間を結ぶホストバスとメモリーバスを考慮して、ノースブリッジとメモリーの位置を決める。ノースブリッジが決まったら、次はサウスブリッジだ。さらに、PCIバスの配線を意識しながらPCIバスで接続するデバイス(チップ)やインターフェースを配置する。同様に、キーボード、マウス、シリアル、パラレルなどを制御するスーパーI/OやBIOSチップ(Firmware Hub)といったLPC(Low Pin Count)デバイスを配置する。

 また、各種電源は供給するチップの近くに置く。特に電圧の低い電源回路(CPUコアやVCCPなど)は、CPUとチップセット付近に配置する。パターンが持つインピーダンス(抵抗値)によって、電源回路から出力した電圧と、CPU/チップセットのピンでの電圧に発生する電位差を抑えるためだ。