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 前回、Apple TVの第一印象をお伝えした。iTunesのライブラリに貯め込んだコンテンツ(音楽、動画、そして写真)をハイビジョン映像で100インチ超のスクリーンで見るのは、とても新鮮な経験だ。しかも、小さなリモコンでいつでも思いついたときに大画面に呼び出せるのは、これまでになかった簡便性をもたらし、気持ちがいい。

実に美しいサンプル映像を堪能

 Apple TVは家庭に浸透し始めているハイビジョン(HD)クオリティの大型テレビにデジタル型式で貯め込んだコンテンツを映し出せるというのがミソだ。パソコン側に貯め込んだコンテンツは、同期させてApple TV側に取込んでしまって視聴する方法と、iTunesを稼働させてあるネットワーク上のパソコンからのストリーミングを受け取って視聴する方法とがある。

 前者は40GBまでの容量制限があるが、一旦Apple TVに取込んでしまえば、安定した視聴が楽しめる。一方、ネットワークを通じてストリーミングを受け取るという方法なら、高速のネットワーク設備を完備しなければならないというハードルはあるものの、貯め込むコンテンツの容量は気にしなくても良いというメリットがある。例えば私のようにネットワークにぶら下げたテラバイトクラスのサーバーにコンテンツを詰め込んでいるユーザーにはお薦めだ。

 私の場合、1000BASE-T、すなわちギガビットイーサのネットワークを張り巡らせているが、ここまで凝らずに、普通に使われている100BASE-Tでも十分だ。Apple TVとの間を無線でつなごうという場合には802.11n(ドラフト)に準拠した無線LAN機能が内蔵されているので、最新のAirmac Extremeあたりをベースステーションに使えばよい。ただし、この機能はまだ試すチャンスがないので、私としては有線ネットワークでつなぐことをお勧めしたい。これならあまり問題を起こさなくて済むからだ。

 大画面に向かってリモコンで望みのものをさっと引き出せるのは快適だ。友人とパーティーを開いているようなときには存分に楽しめる。これまではリビングの隅に置いたパソコンに向かって操作していたから、どうしても、場の雰囲気をもり立てるという使い方はできなかった。

 残念なのはHDクオリティの映画やプロモーションビデオがネット経由で販売されておらず、自分で制作したハイビジョンビデオくらいしか最高画質が楽しめないことだ。本当にこれは宝の持ち腐れ状態だ。こんな中で、半分悔しまぎれで友人に自慢するのはアップルのサイトにおいてある「HD ギャラリー」の映像だ(写真1)。

写真1:アップルがHDコンテンツのサンプルを提供しているコーナー「HDギャラリー」。現在はさらに沢山のコンテンツがラインナップされている

 ここにはBBCやアラスカに本拠を置くWildlifeHD、あるいはNASAなどから提供を受けたHD映像のサンプルが置いてある。これらが本当に珠玉の作品ばかり。素晴らしい!!

 音楽ビデオやSF映画のサンプルもある。Apple TVをお持ちでなくても、あなたのMacでHD映像を試してみることもできるから是非チェックしてみることをお勧めする。

 これらの中からお好みの映像をパソコンにダウンロードして、iTunesに登録、Apple TVと同期させれば、大画面で楽しむことができるようになる。映し出してみると、本当に息を呑むほど美しい。しかし、ちょっと注意するところがある。Apple TVは映像出力は1080iを出してくれるものの、再生ソースとしては720pまでしか受け入れてくれない。したがって、Apple TVに持っていこうというつもりなら720pまでの映像をダウンロードして用意しておく必要がある。