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 ラボ、最近多いですよね。ラボがあるというだけで魅力的に映るからでしょうか。ただ、研究開発や新規開発の部署というのは昔からありましたから、響きが今っぽいだけとも言えるかもしれません。

 何を隠そうカヤックも今年の初めにラボをつくりました。カヤックの場合、会社そのものがラボみたいなものなので、個人的にはつくる必要性はないと言うのが正直なところなのですが、ラボっぽいことをやりたいという社内の機運も高まってきて、設立することとなりました。

 設立にあたって、各社のラボがどういう状況なのかをリサーチしました。それが下記です。

各社ラボ比較
(総務の森「はっけん!面白制度」より)

 見ていただくとわかるように、それぞれのラボの規模も目的も責任もさまざまです。では一般的にラボがなぜあるのか?

 僕はこのように解釈しています。

 (1)ネットの世界では、ビジネスモデルありきでスタートしてもうまくいかないケースが多い。それよりも、とりあえずつくりたいものをつくり、ユーザーに支持された後にビジネスモデルがついてくる。そんな成功パターンがよくある。ラボはそういった可能性を期待しているから。

 (2)前回の記事でも書いたように、とかく技術主導なのがこの世界の特徴なので、ラボを持つということが技術者の採用戦略や社内のモチベーションにも有効だから。

 こんなところなのではないかと思います。

 カヤックのラボは、カヤックの経営理念を純粋に実行する部隊という位置付けで考えています。

 カヤックの経営理念は、「カヤックスタイルでつくり続ける」です。“つくる“ではなく、”つくりつづける“という表現を選んだのには意図があります。それは「質より量」を目指すということです。とにかく「数を打て」ということです。

 創業期から僕らは常に自問自答してきました。その結果、僕らはどう考えても天才とは言えない凡人であると自覚しました。天才であれば、生涯に唯一の作品、サービスをつくるということで情熱を燃やせばいいのでしょうが、凡人にはそんな作品はつくれません。であれば、数で勝負するしかない。

 自分たちが楽しげにとにかく数多くいろんなものをつくっていることで、それはそれで目標となる存在になることができる。みんながイチローを目指したってイチローになれるわけではないので、僕らががんばることでみんなの目標となる存在を目指すことができるのです。「あのぐらいなら俺にもできそうだぞ・・・」と周りを励ますことができるわけですから、それはそれで逆に凡人にしかできない立派な生き方です。そのように考えて、創業時から、7月7日に7つのサービスを同時リリースする777Projectなどのイベントをずっと続けてきました。

 そういった、経営理念に最も忠実に、そして過酷に遂行するチームが、面白法人としてのラボなのです。

面白法人的ラボBM11http://bm11.kayac.com/

 「BM11」と書いて、「ブッコミイレブン」と読みます。その名のとおりどんどんぶっ込んで、つくり続けようというチームであり、同じくその名のとおりちょうど11人のメンバーで構成されています(私もメンバーです)。

 社内的なローカルルールでは、「特攻」と書いて「ぶっこみ」と読ませていただいております。