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バブル再来らしいが実感がない。どこに景気のいい人がいるのだろうか?
昨日、実家の北九州に帰った。工業地帯のすすけた景色に拍車がかかっていた。

コタツにあたりながら団らんしていたら、楽しげな音楽をガンガン鳴らしながら
車が近所を走り回っている。
「これって、ロバのパン屋さん?」

ロバのパンとは蒸しパンのようなパンで、

トコの幼少時代には本物のロバが荷車を引いて売りに来ていた。
いまは車で、ほかの種類のパンもいろいろある。
そして週に2回ほどロバのパン屋は近所に出没しているのだ。
が、
「いや、違うね。この音楽は灯油屋さんだよ」
兄が教えてくれた。
灯油は重い、買いにいけない高齢者などの部屋まで配達をしてくれるそうだ。
少々割高らしいが、非力な女性にも便利よね。
「でも、訪問販売には気をつけないと」
母が口を挟んだ。なんでと、問うと
「友達のお母様が、かなり高齢で一人暮らしなんだけど、サオダケ屋さんから
サオダケを買ったのよ」
「ああ、タケヤ~サオダケッてアナウンスしながら回ってるよね」
「そうそれ。ステンレス製のサオダケを買ったんだけどなんと8万円だったって」
「は、8万円?まじそれ?」
「そうよぉ、少し痴呆気味だったのをいいことに、売りつけたらしいの。しばらくしたら、
もっといいのがありますって、また押しかけたらしいわよ。さすがに友達が注意していたので
そのときは被害にあわなかったけどね」
「ふわぁ、怖いね、サオダケ屋って」
「それから、味噌売りにも気をつけないと」
「それはどんな手を使うの?」
「軽トラにいろんな種類の味噌を載せてるの。で、味見がしたいじゃない。頼むと
味見をさせてくれるんだけど、そのときに新しい樽を開けるんだって。で、
一口味見したからもう売り物にならないから樽ごと買えって、脅すのよ」
「ひょえ~~~。さすが北九州。すさんでるよね、そんな商売の人が
うろうろしているなんて」
「だから、『サオダケ屋はなぜつぶれないか』って本が売れてるでしょ。そりゃぁ、
1本8万円なんてあこぎな商売をしていたらつぶれないわよねっ」

お母さん、その本はそんなことを書いているのではないと思います。
祈る景気回復。

タントーサトーからのお詫び:
公開のタイミングがずれちゃいました。トコさんにはちゃんと雛祭りにもらっていたのに。
ごめんなさい。