PR

 グーグルは2007年4月10日、携帯電話向けのWebメールサービス「モバイルGmail」を発表しました(関連記事)。同社はパソコン版のGmailを2004年に開始。2GB以上の容量を利用可能、保存したメールをGoogleの検索エンジンで素早く検索できるとあって、使い勝手に定評があるサービスです。

 モバイルGmailで利用できる機能は、パソコン版とほぼ同じ。オートログイン機能を搭載してボタン一発ですぐにメールを閲覧できるようにしたほか、WordやPDFの添付ファイルもテキストだけを抜き出して携帯電話の画面で読めるようにしました。利用料は無料で、広告も表示されません。普段はパソコンの画面でGmailを利用しているユーザーも、携帯電話を使ってさまざまな場所からアクセスできるのですから、利便性はさらに高まりそうです。

 パソコンの検索サイトからビジネスを始めたグーグルが、携帯電話のサービスを強化する理由は「情報にアクセスするためのデバイスとして広く普及している機器は携帯電話」(グーグルの徳生 健太郎Group Product Manager)だからです。発表会場で同氏が示した統計値によると、国内のインターネット利用者数は8500万人。携帯電話からは6900万人がアクセスしているそうです。

 この中で、携帯電話だけでネットを利用しているユーザーは1900万人。実に2割以上がパソコンを使わずにネットに接続しているというのです。もしグーグルが携帯電話のサービスを提供していなかったら、2割のネットユーザーをカバーしていないことになります。これでは「世界中のあらゆる情報を整理して、ユーザーに便利に使ってもらう」というグーグルが掲げる目標を達成できないというのです。

 いまや携帯電話のネット接続機能は我々の生活に深く根付いています。街中でも、携帯電話の画面を見つめてメールを書いたり、情報サイトを眺めたりする人々をよく目にします。今後も、Gmailのようにパソコンのアプリケーションやサービスが携帯電話に移植されていく傾向は続きそうです。

 ただ、誰もがパソコン派からケータイ派に乗り換えるといった極端なユーザーの移行は起こらないでしょう。携帯電話は画面のサイズ、操作性、通信速度、処理性能などの面でパソコンと大きな差があります。あらゆる場所から手軽に通信できる携帯電話、じっくりとデータを扱うパソコンと、互いの役割は今後も変わらないはずです。むしろ、パソコンでもケータイでも同じ情報にアクセスできる便利な環境が整うことで、両方の機器を上手に使いこなすユーザーが増えていくのではないでしょうか。