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 今回は、ネットワーク物理層、ネットワークプロトコル、デバイスディスカバリーとコントロールについて解説しよう。現在のDLNAガイドラインでは、図1の2つのデバイスが定義されている。「DMS(Digital Media Server)」と「DMP(Digital Media Player)」だ。PCのようにDMSとDMPの機能を同時に持つ機器もあり得る。

 ネットワーク物理層としては、100BASE-TXのEthernetか、IEEE802.11a、同b、同gの無線LANの使用を想定している。普及度、コスト、将来の規格との互換性だけでなく、接続可能な距離の長さも採用する上でのポイントとなった。ホームネットワークでは、部屋と部屋の間を接続するために、数十メートルの配線が必要となる場合もある。USBやIEEE1394は、転送速度は申し分ないが、最大ケーブル長が4.5~5mと短い点が問題だ。

 現在のガイドラインでは、ネットワークプロトコルとしてIPv4が採用されている。将来ホームネットワークとインターネットが融合するであろうことを考えると、IP以外の選択肢は考えられないだろう。IPv4の問題は、IPアドレスの設定だ。DHCPサーバーが必要だったり、DHCPサーバー抜きの場合にIPアドレスの手動設定が必要だったりすると、家電製品としては一気に敷居が高くなってしまう。そこで「Auto-IP」が注目された。Auto-IPは「Link-Local」とも呼ばれ、LAN上のほかの機器と調停しながら、機器のIPアドレスを自律的に設定する機能だ(図3)。ガイドラインは、DMS、DMP共にAuto-IPの実装が必須と定めている。

 IPアドレスを取得したデバイスは、続いてLAN上の他デバイスを相互に認識する必要がある。これが「デバイスディスカバリーとコントロール」であり、ここで使われる規格が「UPnP Device Architecture v1.0」だ。UPnPでは、メッセージの受け渡しにHTTPを使う。