PR

 インテルは2007年5月、ノート向けの新プラットフォーム「Cetrino Duo」(開発コード名はSanta Rosa)を発表しました。新プラットフォームでの注目は、何といっても「ターボ・メモリー」でしょう。これは、フラッシュメモリーをパソコン内部に実装して、ハードディスク(HDD)のキャッシュメモリーとして利用する技術です。

 フラッシュメモリーを記憶媒体に利用しようというアイデアは、昨年あたりに大きな話題となりました。フラッシュメモリーは、HDDよりもアクセスがずっと高速で、かつ省電力です。当然、HDDをフラッシュメモリーに置き換えれば、ずっと高性能なパソコンが誕生すると期待されています。

 ターボ・メモリーでは、フラッシュメモリーを制御するのにWindows Vistaが搭載する「ReadyDrive」を利用します。ReadyDriveはフラッシュメモリーを搭載したハイブリッドハードディスク向けの技術です。OSの起動時に読み出されるファイルや、よく使うソフトをフラッシュメモリーに格納して高速化します。フラッシュメモリーのデータは蓄積して、まとめてHDDへ転送するので、HDDの稼働時間を短くでき、消費電力が抑えられます。

 ただ、ここで一つの疑問が生じます。インテルは何故、Vista標準のReadyDriveをあえて採用したのでしょうか。独自のソフトで制御した方が、性能をチューニングしやすいはずです。

 この点をインテル関係者にたずねたところ、マイクロソフトがReadyDriveを「Vista Premium」ロゴ取得条件に含めたことが要因のようです。独自ソフトを採用するとロゴが取得できず、インテルの独自ソフト開発に対して、パソコンメーカー側が難色を示したようです。

 現在のインテルの口調が昨年に比べてトーンダウンしているように感じられることも気になります。昨年は大々的にターボ・メモリーの効果を喧伝していたのですが、今回の発表会場の席ではスライド1枚であっさりと紹介しただけでした。

 筆者はターボ・メモリーに期待しています。先日、このターボ・メモリーを搭載したノートパソコンを借用できました。本誌の2007年5月28日号に向けて性能の検証記事を執筆作業中です。お手元に届く時にはいよいよターボ・メモリーの実力が明らかになります。お楽しみに。