【田中 亨(たなか とおる)】
トラック運転手、学習塾講師、会計事務所など多彩な職歴を持つパソコン系ライター。得意なソフトはExcel。日経PC21「表計算腕自慢大会」審査委員をはじめ、雑誌やWebでのコラム執筆、セミナー講師など幅広く活躍している。Microsoft MVPのExcel部門を日本人で初めて受賞し、以来4年連続で受賞している。「Office TANAKA」を運営。
田中亨「Excelの謎」
目次
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名前が五十音順に並ばない!―原因は“コピペ”によるフリガナの欠落(第87回)
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名簿を五十音順に並べてみたが、正しく並ばない名前がある。全部がダメなわけではない。大半の名前はきんと並んでいる。なのに、一部の名前だけが言うことを聞かないのだ。この謎をひもとくカギは、名前に付いているフリガナに隠されている。
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「罫線を消せない」のはナゼ?―実体は、グラフや図形の残骸だった(第86回)
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職場の同僚から渡されたシートに、なぜか1本罫線が残っている。見た目は、何の変哲もない罫線。ところが、なぜか削除できない。作った本人に聞いても「俺は罫線を引いた覚えがない」と一蹴された。誰も削除できず、さあ困った。一体、この罫線の正体は何なのか?
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このマクロ、作った覚えがない…―ウイルスに感染?原因は意外な所に(第85回)
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「ブックはマクロを含んでいます」。作った記憶がないのに、そんな表示が出る。なぜ、こんな現象が起こるのか。知らない間にウイルスに感染したのか。いやいやご心配なく。原因は、意外な所に隠れている。今回は、勝手に作られるマクロの原因と対処法をお目に掛けよう。
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「ソースへのリンク設定」って何?――ファイルを開くと突如現れる謎の画面(第84回)
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今回は、誰もが経験したことのある、ポピュラーな問題を取り上げよう。ファイルを開こうとしたら、何だか意味不明な画面が出てきた。「このブックには、ほかのデータソースへのリンクが設定されています」これは、一体何を意味するのか。なぜ、こんな表示が出るのか。原因と対策をお教えしよう。
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ハイパーリンクは謎だらけ――リンクをまとめて外す裏ワザとは(第83回)
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ネット上のデータをExcelに取り込むとハイパーリンクまで引き継いでしまう。複数セルに設定されたハイパーリンクを一気にクリアする裏ワザがある。今回は、その方法を紹介しよう
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2007を開く裏ワザとは?――便利ツールの「互換パック」で“強制表示”(第82回)
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Excel 2007形式のファイルを開こうとしたところ、「このファイルは新しいバージョンの~互換パックをダウンロードしますか」というメッセージが表示された。このメッセージにある「互換パック」とはいったい何だろうか
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作成者と会社名が“丸見え”――ファイルに自動記録される個人情報の削除法(第81回)
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Excelのファイルを保存すると、作成者と会社名が自動記録される。ファイルを取引先や知人とやり取りするときは要注意。不用意に渡せば、思わぬ個人情報の流出にもなりかねない。ファイルに記録されたユーザー情報の存在には十分注意したい。
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同じ白黒でも結果は雲泥の差――“美しい白黒印刷”を実現するワザとは(第80回)
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Excelでモノクロ印刷すると、印刷結果が違うことがある。この違いはモノクロ印刷をExcelかプリンタドライバーのどちらで設定するかによって生じる。Excelにはモノクロ印刷でも見やすくするための工夫がある
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区切ったデータを取り込めない――元データの区切り位置に何を使ったかに着目(第79回)
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メールに書かれた住所録をコピーしてExcelに貼り付けたところ、1行の文字がすべて1つのセルに入ってしまった。これは区切りにスペースを使っていたのが原因。Excelでは、タブ区切りは自動的に認識するが、スペースは自動では認識できない。
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連続データが連続しない!?――オートフィルに隠された謎と意外な仕組み(第78回)
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数値が入ったセルをドラグすると、連続した数値が入力される。使い方も簡単なため、初心者から上級者まで広く使われている機能だが、とんでもない数値が入力されてしまうこともある。オートフィルはどんなルールで数値を作成しているのだろうか。
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名前が五十音順に並ばない!――原因はふりがなの欠落、再編集で修正を(第77回)
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名前を五十音順に並べたつもりが、1人だけ正しく並ばない。これは、名前にふりがなが付いていないのが原因。Excelは入力時の読みを記録し、それを基にふりがなを振る。そのため、ほかのソフトからコピーするとふりがなを振れない
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Excelが日本語を話す?――決算期に大助かり! 読み合わせが不要に(第76回)
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Excelには、セルに入力されたデータを読み上げる機能がある。読み上げる声や速度を変えることもできる。あまり知られていないこの機能は、ExcelだけでなくWindowsやIMEの機能を使って実現されている
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絵画にゲームに音楽配信!?――専用ソフト顔負け! 万能Excelの使い道(第75回)
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まず下の絵を見てほしい。「桜と富士」と題する日本画風の作品だ。これがExcelで書かれたものと聞いて、信じられるだろうか?Excelの多彩な機能は、仕事以外の分野でも驚くべき力を発揮する。ゲーム制作や音楽配信など、特にユニークな使い道を紹介しよう。
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シート内の画像だけを抽出――2007ファイルを“丸裸”にする裏ワザとは(第74回)
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シートに貼り付けられた画像を、ファイルとして個別に保存したい。Excelの標準機能では無理だが、Excel 2007では裏ワザが使える。拡張子をちょっと書き換えるだけで、ファイル内のデータが丸見えに。画像ファイルも、ドラグ・アンド・ドロップで簡単に取り出せる。
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Googleで個人情報が流出?――パスワード付きファイルが検索で丸見えに(第73回)
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パソコン内のファイル検索に便利な「グーグル・デスクトップ」。これを使うと、パスワード付きのExcelファイルも簡単に探せる。だが、プレビュー機能によって、ファイルの中身までが丸見えに…。これでは、パスワードで保護した意味がなくなってしまうのでは?
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「2007」に関数の不具合?――過ちを繰り返す「DATEDIF」の受難(第72回)
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年齢や勤続期間の計算に重宝する実用関数「DATEDIF」。だがExcel 2007では、全く同じ式が違った結果になることが…。試しに検算してみると、2007の不具合(バグ)であることは明白。この関数にまつわる歴史をひも解くと、原因の一端がうかがえる。
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Excel用語は意味が逆?――計算対象のセルは「参照元」か「参照先」か(第71回)
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数式が参照するセルを探すときに役立つのが「ワークシート分析」。そこには「参照元のトレース」と「参照先のトレース」の2つがある。数式のセルから、値の入ったセルを探すには、どちらを選ぶべきか?便利な機能なのに、用語の不自然さが使い勝手を下げているのでは…。
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「更新できないリンク」って何?――ファイルを移動しても参照を維持する方法とは(第70回)
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「このブックには更新できないリンクが1つ以上含まれています。」ファイルを開いた途端、そんなエラーが表示されて驚くことがある。ここでいう「リンク」とは、別ファイルを参照する数式のこと。数式で別ファイルを参照する際は、ファイルの保存先に要注意だ。
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謎のファイルが勝手に開く?!――マクロも有効化する「XLSTART」とは(第69回)
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Excelを起動すると、通常は白紙の新規ファイルが開く。だが、特定のファイルが勝手に開き、驚いた経験はないだろうか。謎を解くカギは、Excelが管理する「XLSTART」フォルダにある。間違ってファイルを入れたのならよいが、もしウイルスだとしたら…。
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記録したマクロはどこに?――背後で働く「個人用マクロブック」の正体とは(第68回)
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面倒な操作をワンタッチで実行できる便利機能が「マクロ」だ。初心者でも、メニュー操作を記録するだけで簡単にマクロが作れる。マクロを常に使うには、保存先を「個人用マクロブック」と指定する。それにしても、この「個人用マクロブック」とは、一体何なのか?