PR

 前回までで、コンテンツ再生におけるDMS(Digital Media Server)とDMP(Digital Media Player)間の一連の流れを説明した。今回は、コンテンツデータの形式と、機器の相互接続性を支えている「トランスコーディング」について解説する。

 DLNAガイドラインは、全デバイスが対応すべきデータ形式を「メディア・フォーマット・プロファイル」として定めている。一般的な意味でのフォーマットで言えば、映像はMPEG-2、音声はLPCM、画像はJPEGとなるが、ガイドラインではそれぞれのフォーマットでの各種のパラメーターまでプロファイルとして定義している。現在のガイドラインでの必須フォーマットプロファイルは表1の通り。実際に販売されているほとんどのDLNA対応機器は、表1以外のフォーマットや、フォーマットプロファイルにも対応している。

 例えば、画像では必須の「JPEG_SM」のほか、4096×4096ドットまでの「JPEG_LRG」、1024×768ドットまでの「JPEG_MED」、サムネイル用で160×160ドットまでの「JPEG_TN」がある。また、広く普及しているMP3(MPEG Audio Layer 3)やWMA(Windows Media Audio)は、ガイドライン上では「オプショナルメディアフォーマット」とされているが、大多数のDMSおよびDMPが対応している。DLNAガイドラインでは、必須プロファイルで相互接続性を確実にしつつ、オプションのプロファイルも用意することで既存コンテンツファイルの再利用性を高めるというアプローチが採られている。

 相互接続性を高める要素としては、前々回のメディアマネジメントとコントロールの説明で、1つのコンテンツに対して複数のフォーマットやプロファイルを保持しておく「マルチres」の仕組みを紹介した。このマルチresを支える技術が「トランスコーディング」だ。トランスコーディングはフォーマットやプロファイルの変換処理の総称である。コーデックの変換処理を「トランスコーデック」、ビットレートの変換処理を「トランスレーティング」と呼ぶこともある。