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 職業柄、毎日新しいニュースの波の中に身を置いていますが、心から「これはスゴイ!!」と感動することはそれほど頻繁にはありません。

 しかし先日、「スゴイ!!」を立て続けに2つ経験しました。そして、そのどちらも「マッシュアップ」がキーワードであることに気づき、さらに驚きました。マッシュアップとは、インターネット上で公開されているサービス(Webサービス)を組み合わせ、新しいサービスを作り出すことを指す言葉です。

 「スゴイ」の一つ目は、米マイクロソフトが公開した「Popfly」(関連記事)。ドラッグ・アンド・ドロップ操作でマッシュアップを可能にするサービスです。限定アルファ版ということでまだ試せていないのですが、公開されているデモムービーを見るだけで、そのインパクトは十分伝わってきます。

 Popflyはブラウザー上で使える簡単な開発ツールを提供していて、そこでは各種Webサービスがキューブの形で表現されています。ユーザーが好きなキューブを複数選んで線を引けば、あっという間にWebアプリケーションが作れるのです。

 例えば画像共有サイト「Flickr」とマイクロソフトの地図サービス「Virtual Earth」の組み合わせなど、ものの数10秒でできあがります。その際、1行のプログラムコードを書く必要も、難しげなXMLデータを見る必要もありません。

 そしてもう一つは、WebOS(写真)。Popfly公開の数日後、XMLコンソーシアムの発表会に参加したのですが(関連記事)、ここでかなり刺激的な考察が披露されました。WebOSとはブラウザー上で動作するデスクトップ環境のことですが、これが将来的に、マッシュアップのプラットフォームになるのではないかというのです。

写真 WebOSの一つ「eyeOS」

 WebOSといえどWebアプリケーションの一種なので、インターネットの標準技術に基づいて作られています。ですから、複数のWebOS間での連携が容易です。さらに現在、APIの標準化が進んでいるそうで、ゆくゆくはこれらをユーザーが自由に組み合わせられる時代がやってくるかもしれません。例えばAというWebOSからはユーザーインタフェースを、BというWebOSからはファイルシステムを……といった具合に。

 この2つを通して私の頭に浮かんだのは、「エンドユーザープログラミング」という言葉です。専門的なプログラミングの知識を持たないパソコンユーザーが、好みのアプリケーションや操作環境を簡単に作り上げられることを示しています。

 20年以上前からさまざまな形で取り組まれてきたテーマですが、いまだ大成功を収めた例は見あたりません。それがいよいよ、本当に“来た”のかも? そう思って、一人ワクワクしている今日この頃です。