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 エクセルの操作方法を人に教わったり、マニュアル本で読むとき、言われているボタンなどがどれを指しているのかわからず、困ったことはないだろうか。「名前ボックス」「数式バー」「シート見出し」「見出しスクロールボタン」…。普段は何気なくできている操作も、正式な名称で言われると、かえって戸惑うことがある。

 では、シート上端にある「A」「B」「C」…というアルファベットの正式名称はご存じだろうか。そう「列番号」である。ナニ?そんなの知ってる?確かに、行や列の位置を表す「行番号」「列番号」という呼び名は、エクセルユーザーにとって“常識”かもしれない。でも、どうもしっくりこない。「A」「B」といったアルファベットなのに、なぜ「番号」と呼ぶのだろう。なぜ「列文字」や「列記号」ではないのか?


昔は本当に「列番号」だった、エクセルの前身マルチプラン

 昔々、米国で発明された「表計算ソフト(スプレッドシート)」は、「電子集計用紙」とも呼ばれた。パソコンの中にある集計用紙という意味で、「セル」と呼ばれるマス目に数値や式を入力するだけで、自動計算できるのが売り。画期的だったのは、計算する数値を直接指定するのではなく、「左から2列目の上から3行目」という具合にセルの位置を指定して、セルの数値を計算できたことだ。セルの内容を変えれば、自動的に再計算できるので、データ作りやシミュレーションに欠かせない道具となった。

 日本でも、パソコンが普及し始めた80年代半ば、ある表計算ソフトがベストセラーとなる。その名は「マルチプラン」。マイクロソフト初の表計算ソフトで、現在のエクセルの前身となったものだ。

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