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 「マイクロソフトオフィス」の新バージョン「オフィス2003」が、2003年秋に発売された。2003年発売なので「2003」。同梱される新しいエクセルも、当然「エクセル2003」だ。

 それでは、「オフィスXP」に含まれているエクセルのバージョン名はどうだったろう。オフィスが「XP」[注]なので、「エクセルXP」かな?

[注]XP
オフィスXPやウィンドウズXPの「XP」という名称は、「eXPerience」(体験)という単語に由来している

 いや、「エクセル2002」が正解。「ヘルプ」メニューの「バージョン情報」を見ると、ちゃんと「2002」と書かれている。


 しかし、エクセルのバージョン名がすべて“西暦年”で示されているわけではない。古いエクセルでは、開発の順番を表す番号を使い、「4.0」「5.0」などと呼ばれていた。ならばエクセル2002は、初代エクセルから数えると何代目になるのか?今回は、意外と複雑な“バージョンの歴史”を読み解いてみよう。

初代のエクセルは、実は“マック版”だった

 エクセルの開発元マイクロソフトと言えば、「ウィンドウズ」を開発し、世界的なシェアを獲得した会社だ。「マッキントッシュ」(以下、マック)など他のOSを“駆逐”しただけでなく、「オフィスソフト」の分野でも、ウィンドウズとの親和性を武器に、他社を圧倒している。そんなことから、エクセルを“ウィンドウズ専用”と思っている人も少なくないだろう。

 ところが実は、エクセルはもともと“マック版”のソフトだった。1985年に登場した初代のエクセルがそれだ(日本語版は86年)。まだウィンドウズが登場したばかりで、マックがシェアを握っていた時代の話である。

 ウィンドウズ版エクセルが初めて発売されたのは、87年のこと(日本語版は89年)。エクセル2.0で初めてウィンドウズに対応した形だ。4.0のとき「オフィス1.0」という統合パッケージに組み込まれ、94年には、エクセル5.0を含む「オフィス4.2」が登場。関数やマクロ機能の充実などにより、エクセルの名が広まったのはこの頃だ。

[日本語版に存在しない「6.0」というバージョンも:次のページへ]