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 2006年夏から2007年にかけて、デジタル家電の人気やWindows Vistaの買い控えといった影響で、パソコンの個人向け販売は不振が続きました。2007年1月末にWindows Vistaが登場しましたが、業界の期待ほどには販売を押し上げる効果はありませんでした。

 パソコン販売にとっては長く厳しい時期が続きましたが、2007年の夏商戦では状況が好転しそうです。この夏のパソコン販売は期待できます。

 調査会社のMM総研は2007年6月12日、IT機器や家電の購入意欲アンケートの結果を公表しました。この結果を見ると、この夏のボーナスで購入したい機器の1位はパソコンで12.5%。2位の携帯電話(9.1%)を大きく引き離しました。昨年の調査でパソコンと答えた人の比率は8%。数値は大きく伸びています。

 実際、あるパソコンメーカーの担当者に話を聞くと「5月、6月は前年を上回る台数が売れている」と言います。販売が好転している理由の一つは、この夏にオリンピックやサッカーのワールドカップのような大きなスポーツイベントがないことでしょう。2006年の夏商戦ではワールドカップの影響で薄型テレビなどデジタル家電に消費が流れて、パソコンが売れなくなったと言われています。その点、この夏はオリンピックもワールドカップもありません。

 Windows Vistaに対する不安感が薄まりつつあることも一つの要因なのではないでしょうか。Windows Vistaが発売となった当初、ある販売店の担当者は「新しいOSは安定するまで待つ方がいいという意識が広がっているようだ」と話していました。一部でソフトの互換性の問題もありました。別の店の販売員は「iPodを首にかけた顧客に、VistaではiTunesが使えないと説明するのはツラかった」と言います。ただ、現在ではVistaに対応したiTunesが配布されています。徐々にではありますが、Vistaに対するマイナスの印象が消えつつあるのではないでしょうか。

 一つだけ心配なのが猛暑。気温が上昇するとエアコンに消費が流れて、パソコンの売れ行きが鈍ると言われます。パソコン雑誌に身を置く立場としては、暑くなり過ぎないよう天に祈るばかりです。