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 ハイエンドのコンパクトデジカメと比較して、デジタル一眼レフカメラのメリットは、まず第1にレンズを交換できることです。遠くの被写体を撮るなら望遠レンズ、遠近感を強調した写真を撮るなら広角レンズといった具合に、状況に応じて最適なレンズが使えます。レンズを内蔵しているコンパクトデジカメは、購入時のレンズ性能を変更できません。

一眼レフは撮影する状況に合わせて、超望遠レンズや広角レンズを使い分けられる。レンズ内蔵型のコンパクトデジカメだと、購入時のレンズ性能を変更することはできない

 CCDサイズが大きいのも、デジタル一眼レフカメラの特徴です。通常、デジタル一眼レフカメラが採用するCCDやCMOSは、APS-Cサイズと呼ばれ、横23.6mm×縦15.8mm程度の大きさです。一方、ハイエンドのコンパクトデジカメの多くの製品が採用する1/1.8型CCDは、横6.9mm×縦5.2mm程度の大きさで、面積比では約10倍の差があります。

CCDサイズを比べると、その差は歴然。同じ画素数の場合、一眼レフの方が光を受ける面積が広い。これにより、ノイズの発生を抑えて高画質を得ることができる

 同じ画素数の場合、APS-CサイズのCCDの方が1/1.8型CCDよりも1画素が受ける光の量は多くなります。1画素が受ける光の量が多いほど、色の再現幅は広くなり、ノイズの発生も抑えられるため、高い画質を得られます。また、CCDサイズが大きいほど、背景のぼけを強調した写真も撮りやすくなります。

 ほかにも、ハイエンドのコンパクトデジカメのシャッター速度が最高で1/2000秒程度なのに対して、デジタル一眼レフカメラは1/8000秒も可能と高速です。

 多くのメリットを持つデジタル一眼レフカメラですが、デメリットもあります。デジタル一眼レフカメラはその構造上、撮影時に被写体を液晶モニターに表示できません。撮像素子の前に鏡があるため、シャッターボタンを押して鏡を動かさない限り、撮像素子に光が当たらないのです。このため、常に撮像素子に光を当て続ける必要がある動画の撮影もできません。

 また、レンズを交換できるために、レンズ交換時に小さなゴミが入ってしまうという問題もあります。ゴミが入ると、撮影した写真にゴミが写り込んでしまうのです。

 ただし、最新のデジタル一眼レフカメラの中には、液晶モニターを見ながら撮影できるように、撮影用CCDと液晶モニター表示用CCDの2つを搭載する製品もあります。また、超音波やCCDを動かすことで、本体内に入ったゴミをふるい落とす機能を備えた製品も増えています。

キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss Digital X」は、CCDの前にあるローパスフィルターを超音波で振動させ、付着したゴミをふるい落とす機能を持つ