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 今回は採用面接についてのお話。

 つくづく企業の成功は人だなぁと思います。経営理念をちゃんと追求していく上でも価値観の共有できる人材を見極めていくということは本当に重要です。そして、良い人間が入ってくれば本当に組織も成長していく。その一番重要なことは絶対に避けてはならないと考えていますので、カヤックに入る社員はどこかのタイミングで僕も必ず面接をします。

 面接ではどんな質問をするのですか?と聞かれることがあるのですが、特に決まった質問はありません。でも1人あたり小1時間はじっくりと話します。せっかく来ていただいたし興味をもっていただいているのでどうにか相手の良い面を探そうと思って話をしていると、それぐらいはどうしても経ってしまいます。

 せっかくなので、今回は面接時によく聞く質問を思い出してみました。

 

「なぜ前の会社を辞めたのですか?(中途採用者のとき)」

 そもそも転職するということは、何か理由があるはずです。前の職場が物足りなかったのか、不満があったのか、それ以外の何か理由があったのか、それが次の職場にきて、解決するのか、求めていたものが満たされるのか、それこそが一番聞きたいところです。入社した後に、お互いこんなはずじゃなかったというのが一番アンラッキーですから、この質問はすごく重要だと思いますし、一番正直に誠実に答えてもらいたい質問ですし、こちらもできるだけ誠実に答えます。

 

「過去に作ったものを教えてください」

 弊社の社員全員の肩書きはCreatorとなっています。すなわち、何かを「つくること」が好きな集団であり、自分につくれないものを つくれる人間、そのつくるという行為に誠実で、かつ情熱をもった人間に対して尊敬する文化があります。だからこそ、必ず聞く質問です。プログラマーやデザイナーやディレクターといった職種であれば、それぞれの領域でつくってきたものをみればスキル等もわかりますし、どこをどうこだわって作ったのか?を聞かせていただくことで、思考の深さも想像がつきます。それ以外の職種やまったく異業種からの転職の場合は、つくったものといっても何もないということがあるのですが、でも何かあるはずなんです。単なるラクガキでもいいですし、友人の結婚式で手伝った芸でもいい。何かをそういったものを見せてもらいたいと思っています。

 

「自分の中でこれはいい仕事したなぁ・・・と思うプロジェクトを教えてください」

 特に中途採用の人は、自分がやってきた仕事の中で、どの仕事が、やりがいがあって、充実感があって、実績としても誇れるものなのか?これを聞きます。それでその人の興味がわかりますし、かつその人がどういった成功体験を得てきている人なのか、まだ得ていなく、これから得ようと思っている人なのか、理想をどこに置いている人なのか、などなどがなんとなくわかります。

 でも、時々、現在2007年なのに、「自分がやってきた仕事の中で、良いプロジェクトだったというものが2001年とか2002年のものです」と、もう5年以上前の仕事をあげてくる人がいます。これは少し心配です。例えば、チャップリンが「どの作品が一番の自信作ですか?」という質問に対して「次回作です」と答えたように、クリエイターとしては常にそうでありたいし、クリエイターじゃなくても、社会人として常に直近の仕事こそが、自信作であるべきです。もちろん、そうはいっても、そんなに毎回新しいしチャレンジングな仕事ばかりではないとは思います。でも、そういう気概をもって充実した仕事になるように全力を尽くすべきではないかと思うのです。

 以上、3問ほどよくある質問集を公開しました。

 最近では、このブログを読んで面接に来てくれる人も増えました。これで事前準備万端です!

■変更履歴
著者からの指摘で、本文中にある「つくるという行為に対して誠実で情熱をもった人間に対して」という文章を、「つくるという行為に誠実で、かつ情熱をもった人間に対して」と変更しました。本文は修正済みです。[2008/06/09 13:05]