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 エクセルで計算式を立てておくと、参照するセルの値を変えたときには、計算結果もすぐに更新される。計算式が自動で「再計算」されるからだ。「何を今さら」と言われるほど基本的な仕組みだが、その再計算が自動で行われなくなるケースがあることをご存じだろうか。いやいや、エクセルが壊れてしまうということではない。エクセルには、この「自動再計算」機能を“オフ”にする設定が用意されているのだ。「設定の問題なら、そんな設定を使わなければよい」と思うかもしれないが、実はこの設定、ユーザーの知らない間に“オフ”に変わってしまうことがあるから厄介だ。

「計算を止める」という選択肢、「処理能力」と「時間」との戦い

 そもそも表計算ソフトの誕生は1979年頃。当時ハーバード大学のビジネス・スクールに通っていた学生が、マーケティングの課題を解決するとき、「1つの数字を変えたら、すべての計算式が計算し直されると便利」と発想したのが始まりだ[注1]。その後、表計算ソフトにはグラフや分析など各種機能が追加されたが、もともとは「自動的に再計算される」という画期的なアイデアを実現し、世界中に広まったソフトだ。

[注1]表計算ソフトの誕生
ハーバード・ビジネス・スクールで学んでいたダニエル・ブルックリンが着想し、1979年に商品化した「ビジカルク」が、表計算ソフトの起源と言われる

 そんな表計算ソフトの要とも言える「自動再計算」機能だが、前述のように、エクセルには、この自動再計算をオフにする設定がある。「ツール」メニューの「オプション」を選ぶと、開く画面の「計算方法」タブに、「自動」「手動」のオプションがある。ここで「手動」を選んで「OK」ボタンを押すと、エクセルは自動で計算をしなくなってしまうのだ。セルの値を変化させても、式の計算結果が更新されなくなるのである。


[初期のエクセルやMS-DOS版の1-2-3を引き継ぐ:次のページへ]

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