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 下の図は「セルの書式設定」画面の「表示形式」タブを開き、「分類」欄で「日付」を選択したもの。画面下方に、「*」(アスタリスク)の付いた表示形式についての説明がある。だが、その内容を一読して理解できる人は少ないだろう。


 同じ画面を英語版エクセルで確認したのが下の図だ。英語の読める方は、翻訳に挑戦してみてほしい。実はこれ、「アスタリスクの付いた表示形式は、ウィンドウズに設定された日付の表示方法に連動して、年月日の並び順が変化する」という内容を説明をするもの[注]。元の英語自体がわかりにくい文章と言えるが、それにしても、日本語版に記載された説明文は、主語・述語の関係が曖昧で、助詞の使い方もおかしい。本来説明すべき内容を考えずに機械的に翻訳しようとして、意味不明となっているようだ。

[注]ウィンドウズの日付の表示設定
ウィンドウズXPでは、「コントロールパネル」の「地域と言語のオプション」を使って、日付の表示方法を設定する。「年→月→日」「月→日→年」といった日付の並び順を変更したりできる

大幅に改善は進んだが、用語の継承や統一の問題も

 とはいえ、このような翻訳の失敗は、最近ではかなり減っている。日本語版のウィンドウズが初めて登場したころは、英語で書かれた膨大な説明文やヘルプをただ機械的に“直訳”し、そのまま採用したと思われる文章が少なくなかった。しかし、「わかりにくい」というユーザーの苦情が増えるに従って、おかしな日本語も姿を消していった。上図のように明らかに意味不明な翻訳は、今ではごく一部となっている。

 それでもなお、わかりづらい日本語が残っているのにはいくつか理由がある。

[例えば関数の引数名も:次のページへ]