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 そもそも「罫線」は、「セルの書式」の一部だ。書式とは、例えば文字のサイズや色、セルの塗りつぶしといった、セルの見た目を決める設定のこと。書式の一部は、ツールバーのボタンやメニューで設定できるが、より細かく設定したいときは、セルを右クリックして「セルの書式設定」メニューを選ぶ。すると、「セルの書式設定」という詳細な設定画面が開く。罫線に関する設定も、この画面の「罫線」タブに用意されている。

右のセル?左のセル?罫線の“所属問題”が浮上

 セルの書式は、セル単位で個別に設定できる。すなわち、書式の設定は、それぞれの「セルに属する」というのが原則だ。罫線についても、これは例外ではない。表の縦横に引いた罫線は、実は「セルとセルの間」に引かれるわけではない。「上下左右にあるいずれかのセル」に属する設定として扱われるのが基本だ。


 したがって、上図の例は次のように解釈できる。表の右端にあった罫線は、もともとD列側のセルから、「左側の罫線」として設定されていた。この場合、B2~C5セルの範囲を選択して表を移動しても、その罫線は一緒に付いてこない。当然だろう。この罫線は、C列側のセルに属するものではなく、D列側のセルに属するものだからだ。反対に、C列の側から「右側の罫線」として設定した罫線であれば、表と一緒に移動してくれるはずである。


 しかしながら、問題はそんなに単純ではない。例えば、A1セルの右側に罫線を設定したとしよう。前述のように、これは「A1セルに属する罫線」と見なせる。ところが、右隣にあるB1セルの書式設定画面を開き、罫線の状態を確認すると、B1セルの左側にも罫線が引かれたことになっている。A1セルに設定した罫線が、B1セルの罫線にもなっているわけで、2つのセルが1本の罫線を「共有」しているようにも見える。これはどういうことだろう。

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