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 ユーザーをだましてパスワードやクレジットカード番号などを盗む「フィッシング詐欺」が世界中で横行している。特に国内では、ネットオークションやオンラインゲームなどのユーザーIDとパスワードがターゲットになっている。

 盗まれたIDは、前パートで解説したオークション詐欺などで悪用され、さらに別のユーザーがだまされる。つまり、フィッシング詐欺にだまされると、被害は自分だけにとどまらない。知らぬ間に、詐欺師の片棒をかつがされる恐れがあるのだ。

ID窃盗団?

 ネットオークションやオンラインゲームといったインターネットで提供されるサービスに、他人のIDを使って勝手にログインした場合、不正アクセス禁止法違反の罪に問われる。この不正アクセス禁止法違反の検挙件数のうち、フィッシング詐欺で盗んだIDを使ったものが2006年になって急増した。2005年上半期はわずか1件だったものが、2006年上半期には102件に増えた。これは、不正アクセス禁止法違反の検挙件数全体のほぼ4割に相当する(下図)。

 「この1年で、『なりすまし』といえば、フィッシング詐欺で盗んだIDを使うことが一般的になった」(警察庁生活安全局の理事官である河原淳平氏)。警察庁が公表する検挙事例を見ると、多くがオークション詐欺にかかわっている。フィッシング詐欺で他人のネットオークションのIDとパスワードを盗み、そのユーザーになりすまして悪事を働く。

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