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 「全自動」といえば洗濯機、食器洗い機に、果てはトイレまで、すぐに頭に浮かぶのが家電製品です。しかし、全自動の波はついにデジタルカメラの世界にも押し寄せてきました。いわば「全自動デジカメ」の登場です。

 松下電器産業は2007年7月24日、同社のデジタルカメラ「LUMIX」シリーズに新製品を投入しました(関連記事)。この新製品の目玉機能が、カメラ任せで誰でも簡単にきれいな写真が撮れるという全自動機能です。

 要約すると、カメラを被写体に向けてシャッターボタンを押すだけで、(1)ぶれを防ぐ、(2)人物の顔があればそこにピントと露出を合わせる、(3)撮影状況を自動的に判別して最適な設定にする、(4)シャッターボタンを半押ししなくてもピントを合わせる、といった4つの機能を自動的に実行します。

 実際の作例で効果を確認してみましょう。図1、図2は背景が暗い屋内で人物を撮影した作例です。図1は通常のオートモード、図2は全自動機能を使って撮影しています。図1では背景が暗くなっているのに対して、図2では背景もしっかり写っています。

図1 通常のオートモードで撮影。背景が暗くなってしまった
図2 全自動機能により最適な設定で撮影。背景もしっかり写っている

 図2で背景もしっかり写っている理由は、全自動機能によって最適な設定で撮影したためです。これを通常のデジカメで再現しようとすると、自分で撮影モードを「人物&夜景」にするなどといった手間が発生します。

 一方で、全自動機能には撮影者の意図を上手く反映できない問題もあります。例えば、花にピントを合わせたいのに、被写体に人物の顔が入っていると顔にピントが合ってしまうという問題などです。

 もちろん、気軽に持ち運んで撮影するコンパクトデジカメにとって、カメラ任せできれいに撮れる機能は効果抜群です。今後もこの流れが続くことは間違いありません。ただし、機械に頼り過ぎるのが危険なのもまた事実。

 逆説的ではありますが、全自動機能の隆盛によって、反対に「機械任せだと……?」というユーザーが増えるのではないかと密かに期待しています。