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 一般に、メールでは一度に10MB程度までしかファイルを送受信できません。大容量の添付ファイルは、メールサーバーの容量を増やさなければならず、通信速度の低下を招くため、プロバイダーが制限を設けているのです。添付ファイルを圧縮または分割することはできますが、送信先のメールサーバーに負荷がかかるのは変わりません。

 そこで利用したいのが無料のファイル転送サービス。10MBを超えるファイルを、ネット経由で送ることができます。例えば、ファイル転送サービス提供サイトの一つである「宅ふぁいる便」では、最大50MBのファイルを一度に送信可能です。また、「データ便」というサイトでは、最大で100MBのファイルが送れます。

【無料のファイル転送サービス】
宅ふぁいる便」は代表的なファイル転送サービスの一つ。最大50MBのファイルを同時に3人まで送信できる。サービスは無料だが、メールの中に広告が含まれている

 サービスの利用手順は下図のようになります。まず、送信元のユーザーがファイルをアップロードします(1)。すると送信先に保管場所のURLを記したメールが届きます(2)。送信先のユーザーはそのURLにアクセスしてファイルを入手します(3)。保管場所の通知にメールを利用しますが、ファイル自体は業者のファイルサーバーに置かれます。

送信元のユーザーは、業者が管理するオンライン上のストレージにファイルをアップロードする。業者は送信先(受信側)のユーザーに対して、一時保管場所のURLをメールで通知する。送信先(受信側)のユーザーは、メールを見てファイルをダウンロードする。この方式で、一度に50M~100MB程度の大容量ファイルをネット経由で送ることができる。保管したファイルは3日間程度で消去される

 ここで紹介したサービスは、利用料金がかかりません。業者は、通知メールに含む広告を主な収益源としています。ただし、利用にはユーザー登録が必要なことがあります(データ便は不要)。また、ファイルの保管期間は3日間程度。期間が過ぎると自動的に消去されます。ネット上に長期保管が可能なオンラインストレージとはこの点で異なります。

 そのほかの手段としては、「MSN Messenger」などのメッセンジャーソフトを利用する手があります。たいていのメッセンジャーソフトにはファイル転送機能があり、ファイル容量に関係なくデータを送れます。ただし、送信元と送信先で同じソフトが必要です。また、職場内のネットワークにファイアウオールが設置されていると通信が確立できない可能性があるなど、制約もあります。