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 コンピューターウイルス(以下、ウイルス)が最初に出現したのは1986年。以降、20年以上にわたって、パソコンユーザーを悩まし続けている。中には世界中に感染を広げ、大きな被害を及ぼしたウイルスもある。昔からのパソコンユーザーなら、1999年に出現した「ラブレター」や、2003年の「ブラスター」ウイルスを覚えているだろう。これらは、新聞やテレビで大きく報道された。

 しかしブラスター以降、世界規模で感染を広げるウイルスはほとんど出現していないので、ウイルスの話題を新聞などが取り上げる機会は減っている。このため、「ウイルスの危険性が小さくなったと思っているユーザーは多いようだ」(マイクロソフトの高橋正和氏)。

 だが、これは大きな誤解。「特定のウイルスが大流行しなくなった代わりに、さまざまな種類のウイルスが、ユーザーに気付かれることなく感染を広げているだけだ」(同氏)。

40台に1台が感染

 ユーザーが気付かないので、感染の実態はつかみにくい。そこで2005年、国内のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)やセキュリティベンダーなどが協力して、ウイルス感染の実態を調査した。ウイルスによっては、感染パソコンから特定のデータをインターネットに送信する。そのデータを調べることで、感染パソコンの比率を算出した。

 その結果、インターネットに接続している国内パソコンの2%から2.5%、つまり、40台から50台に1台がウイルスに感染していることが分かった。しかも、これは低く見積もった数字。特定のウイルスについて算出した数字であり、すべてのウイルス感染を考えると、この数倍になる可能性があるという。

 「少なくとも40台に1台が感染している」。この数字を見れば、ウイルスに感染して当たり前の時代になっていることが分かるだろう。

 では、感染しないためにはどうすればよいのか。ユーザーに気付かれないようにウイルスが巧妙化している現状では、その手口を知ることが何よりも有効だ。そこで本記事では、ウイルスの最新の手口を紹介するとともに、具体的な対策を解説する。

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