PR

 三重県で開催されるセミナーの講演をお引受けしたら※1、その翌日にはNPO「みえIT市民会議」の中心人物である太田正人さんから「みえぢん+SNS」へのご招待メールが届いた。もちろん早速参加したのだが、そこからが、さらに素早くて、登録した2時間後には、まみりんさん、バッチさん、ヒロさんからと、次々にともだちリンク要請メールが速攻で届いた。

 みえIT市民会議は、三重県内のデジタル系のNPOが集まって2002年に発足した。これは僕が勝手に思っていることだが、太田さんたちの活動は、地域づくり情報の編集というヒツジの皮を被っているが、実は地域の人々を無理やり横つなぎにしてしまうオオカミ的な(つまり、きわめて意欲的な)ものなのだ。

 この組織が活動を開始したのは、PCオンラインで「文明の転換点に立つ」というコラムを連載なさっていた早稲田大学の北川正恭先生が、三重県知事だったころである。北川県政改革の象徴であった県民参加型掲示板「e-デモ会議室」でも、この“横つなぎ集団"は大活躍していた※2。大活躍というよりも、ほとんど彼らが、バーチャルな電子会議室に入ってきた何も知らない善良な人々をリアルな地域社会のつながりへと結びつけていったといっても過言ではないだろう。

 e-デモ会議室は、バーチャルな空間では参加者を増やしながらも残念ながら廃止となってしまった。県の掲げた廃止の理由は、1)発言者の固定化、2)積極的な参画の少なさ、3)費用対効果の低さだった。でも、顔を合わせてやる会議でも発言する人はだいたい決まっているし、日本人の場合には政策づくりに参加する住民は人口の1%にも満たない。それに費用対効果の費用の方は簡単にお金で計測可能だけれど、効果の方はモノサシがたくさんあるので公共事業の効果を低い高いとはっきり言うことはできないだろう。

僕自身も自治体の電子会議室運動の火付け役の一人だったのでそう思うのだけれど、おそらく本当のところは、民主化の意識が薄い日本の人たちは、公共の場で全体に向かって声を出すということに、声を出す方も、それを受け止める方も、まったく慣れていなかったということなのだろう。

 そんな電子会議室とそれを支えた市民の活動が、その後、どんなかたちに育っていったかというのは興味深いので、さっそく「みえぢん+SNS」に入って、パソコン通信をしているころのように、いろいろと巡回してみることにした。

[「みえぢん+SNS」にはユニークなプロジェクト満載:次のページへ]