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 エクセルのワークシートは、縦に65536行、横に256列あり、セルの総数は実に1600万個を超える(注:エクセル2007では104万8576行×1万6384列に拡張された)。しかし、エクセルのファイルには、これらすべてのセルの内容が保存されるわけではない。1600万個のセルを一つずつ調べて「どんなデータが入っているのか」を記録していたら、いくらパソコンが高性能でも膨大な時間が掛かる。またファイルサイズも巨大になってしまうからだ。

 では、エクセルはどのような形でシートを保存しているのか。実はエクセルは、「シート内で使用されている領域」を自動で認識している。そして、この領域だけをファイルに保存することで、その作業量を減らし、ファイルサイズも最小限に抑える仕組みになっている。

 使用されている領域の先頭は常にA1セルだが、末尾は実際に使われたセルに応じて変わる。この“終わり”を示すセルが「最後のセル」と呼ばれるものだ。

 例えば上図のように、A1セルからE5セルの間に表が作られている場合、通常は右下隅のE5セルまでが「使用されている領域」と認識される。このE5セルが最後のセル。表がこのようにきれいな長方形ではなく、表の下側や右側に一部だけ飛び出した部分があるときは、一番下にデータがある行と一番右にデータがある列が交差するセルが最後のセルとなる。

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