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 SUM関数と言えば、引数に指定したセル範囲を合計する、最も基本的な関数だ。ところが下図の左では、暗算でも計算できる簡単な足し算にもかかわらず、SUM関数が「0」という誤った結果を表示している。一方、右は、同じ表に対して足し算の式を立て、一つずつセルを加えたもの。こちらは正しい答えを表示できている。これはどうしたことだろう。

 種明かしをすると、原因はC3~C6セルに入れられた数値のデータ形式にある。一見「3」「4」「3」「2」と数値が入力されているように見えるが、実はこれらは“文字列”データとして、セルに入力されているのだ。

融通が利かないSUM関数、“文字列”は計算の対象外

 通常、数値の「1」と「2」を合計すれば「3」と計算できる。一方「田中」という文字列と「鈴木」という文字列を合計しようとしても、これは数値ではないので計算できない。

 当たり前のことだが、この“数値”と“文字列”の違いが、エクセルでは思わぬ落とし穴になる。見た目は数値に見える「1」や「2」も、場合によっては文字列としてセルに入力されているケースがあるからだ。そして文字列として入力されている数値を、SUM関数は計算の対象から除いてしまう。冒頭左図のように合計が「0」と表示されるのはそのためだ。