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 「夢は、紙に書くと実現する」という話がありますが、しかし問題はその夢がなかなか見つからないということ。ビジネスコーチングをしていると、「10年後は何をしているか、イメージがありますか?」なんて質問はするのですが、先日は逆に、「小山さんはどうなんですか?」と聞かれて、はっとなりました。僕には、10年後の華々しい夢はない。そんな事実に気づいたわけです。

 そうなると、紙に書こうにも何も書けなくなる。「家族がみな健康でありますように」くらいのものです。これは冗談ではなく、まあ、これさえあれば幸せだろうと思うんです。でも、「夢」と言ったときの内容は、そういうものではないはず。僕みたいな人にとっては、「夢を書く」というプロセスそのものが、苦痛だったり、無力感を引き起こすものだったりします。

 そこで、そういう夢のない人(←悲しい)へのアドバイスを考えてみました。

1.現状維持というのも立派な夢だと認識する

 さきほどあげた「健康である」ということも、立派な夢になりえると、発想の転換をする。健康というのは、当たり前のようでそうではありません。10年後の健康のために、定期的に運動をしたり、食事に気を使ったり、健康診断を受けたり、さまざまな努力があってようやく達成しうる、非常に立派な夢です。単純ですが、こういったことも大切、と自分にも言い聞かせています。

2.他人の幸福を自分の夢にする

 夢がないというのは、言い換えると、欲がないということにもなります。別に高級なバッグもいらないし、家も今のままでも十分だし、仕事も満足しているし・・・・・・。そういう無欲な人には、ぜひ、「他人の幸福」について夢にしてみることをおすすめします。身近なところでは家族、会社の同僚、飲み仲間。あなた自身が、これ以上求めるものもないくらいに幸せだったとしても、世の中には不幸があふれています。僕は、印税の10%の寄付を自分に義務付けているのですが、最近、お金を使って嬉しいというのは、この寄付くらいになってしまいました(デジタル機器の購入は除く)。

3.理想のライフスタイルを夢見る

 夢というと、「達成すべきもの」というニュアンスがあるので、どうしても夢=何かの成果と考えてしまいがちです。しかし、幸せを感じる瞬間というのは、何かを達成した瞬間だけではありません。いや、達成した瞬間というのは一瞬で過ぎ去ってしまう、刹那的な幸福感。達成してしまった後には、すこし寂しい気持ちにもなってしまう切ない夢です。

 一方、より持続性のある幸福感を感じさせてくれるのが、ライフスタイルに関する夢です。こんな生活をしたい、こんな時間のすごし方をしたい、こんな場所でこんな活動をしたい。そうしたライフスタイルの夢は、実現した後からが本番。理想のライフスタイルのもたらしてくれる充足感が、終わることのない幸福感をもたらしてくれます。ここからは、「現状維持」が夢になってもいい。こういう夢のあり方もアリなのです。

 もうすぐクリスマスです。お正月には一年の目標を立てる人も多いでしょう。そのついでにぜひ、夢についても考えてみるといいのではないでしょうか?