パソコンの止め忘れを防止してエネルギーをセーブする

 普段はあまり意識しないが、パソコンは大切な「電力」という資源を消費しながら動いている。

 ところで、起動しているパソコンが、始終有意義に動いているかというと、いささか疑問だ。たとえば、パソコンを起動したまま電話や話に夢中になったり、パソコンの前で本や雑誌を見ていたり、考えごとしていたりなど、実際に操作していない時間がけっこうある。また、ちょっとした用事でパソコンの前を離れるとき、シャットダウンなどの終了操作が面倒でモニタを切るだけにしておいたり、果てはそのまま長時間放置してしまうことも多々ある。また、夜、ネットサーフィンをしたままついつい眠ってしまったりなど、ずいぶんと電力を無駄に消費しているものだ。

 今、全世界でどれだけのパソコンが動いているのだろう。それらの台数の使っていない時間の電力をまとめたら、莫大な量になるに違いない。かといってこまめにシャットダウンしたりなどの作業は面倒だし、わかっていてもついつい日々の忙しさに節約の決心もなかなか続かない。

 そこでおすすめするのがこの「Local Cooling」という常駐ソフトだ。このソフトは、アメリカのUniblue Systemsが主催する、パソコンの電力を節約して地球温暖化を防止しようという非営利プロジェクトで提供されている。「Local Cooling」がやっていることは、シンプルにパソコンの止め忘れの防止で、パソコンが使われていないときに、自動的にモニタの電源を切ったり、ハードディスクの回転を止めたり、パソコンをシャットダウンしたりなどして電力を節約する。

 「Local Cooling」のサイトを見てみると、2008年1月10日現在、すでに22万196人がこのプロジェクトに参加していて、228万2660KWhの電力を節約したと表示されている。石油に換算すると109万5676.8ガロン(414万7587.89リットル)、木に換算すると12万980.98本。なかなか「偉大な」プロジェクトではないだろうか。

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「LocalCooling」のホームページ。プロジェクトの概要や参加人数、今まで節約したエネルギー量などが載っていて、参加や紹介を呼びかけている。右には参加している企業や個人ユーザーのエネルギー節約量やプログラム紹介数のランキングなどが表示されている