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 熱狂的なプロ野球ファンです。毎日、ニュースサイトなどで、キャンプ情報やオープン戦の結果を確認するのが楽しみです。各チームの戦力が見えてきた今では、シーズン開幕が待ち遠しくて、仕方がありません。

 特に応援しているのはパ・リーグです。今シーズンの話題は尽きません。注目の大物ルーキーの中田翔選手はどんな活躍をするのか。2年目のマー君はどうか。ソフトバンクは王監督の胴上げを実現するのか。オリックスの超重量打線は爆発するのか。中軸選手が抜けたマリーンズやライオンズからはどんなニューヒーローが登場するのか。今年も見逃せない試合が続きそうです。

 従来、野球といえばテレビで見るのが当たり前でしたが、今後、パ・リーグファンの観戦スタイルが変わっていきそうです。動画サイト「Yahoo!動画」ではパ・リーグ6球団が主催する2008年シーズンの全試合をネット中継するのです。2月25日のオープン戦「福岡ソフトバンクホークス 対 埼玉西武ライオンズ」から配信開始となりました。利用料は無料です。

 パソコンとネット回線さえあれば、出張先でもどこでも、気になる試合を観戦できるというわけです。配信にはP2P技術を使い、大量のアクセスがあっても安定してデータを送信できる仕組みとしています。テレビのように放送時間の枠がないので、延長戦などで試合が長引いたときでも、引き続き観戦できるというメリットもあります。ライブ映像のほかにも、試合のダイジェストやヒーローインタビュー、注目選手のピックアップ映像なども楽しめます。

 ITを駆使したネット中継という点ではパ・リーグが時代の先端を進んでいるといえるでしょう。観戦の楽しみ方が広がることから、ファンにとっても歓迎するべきサービスです。

 ただ、ひとつ気になることがあります。昨年と比べて、CS(衛星)放送によるパ・リーグの試合中継の予定が極端に減っているのです。スカパー!の今シーズンの放送予定表を見ると、セ・リーグの各球団で約106~136試合なのに対し、パ・リーグの4球団はわずか36試合しかありません(2月27日現在)。

 この背景には、ソフトバンクの子会社でコンテンツ管理業務のG.T.エンターテインメントがネット放映権と同時に、CS放送の放映権を獲得したことがあります。G.T.エンターテインメントはCS放送局に積極的にライセンスを提供していくとしていますが、昨年までパ・リーグの試合を数多く放送していたJ SPORTSとの交渉に時間がかかっているというのです。

 もし、このままCS放送の野球中継が減ってしまったら“ネット中継などするから野球観戦が楽しめなくなった”とファンから非難を受けても仕方がないでしょう。G.T.エンターテインメントやJ SPORTSによると、昨年と同じように放映できるように前向きに交渉を進めているといいます。野球観戦の楽しみを広げるはずのネット中継が、本来の目的から外れた理由で反感を買わないためにも、交渉がうまく進んでほしいものです。

 テレビと比べると、現状のネット中継には録画ができないといった弱点もあります。ヤフーでは将来的に、「マー君 三振」といったキーワードで検索すると関連する映像を表示する、試合結果のスコア表をクリックすると映像を表示するなど、ネットの特性を活かしたサービスも検討しているといいます。これらが実現されれば、野球を見るならパソコンが当たり前、という時代へ近づいていくでしょう。これぞネットの本領発揮という新サービスが登場することを期待しています。

■変更履歴
記事中の「埼玉西部ライオンズ」は「埼玉西武ライオンズ」の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/2/28 11:00]